ジャイアンツとDTローレンスが4年約120億円の契約延長に合意
2023年05月05日(金) 09:50ニューヨーク・ジャイアンツがまた1人、核となるスター選手を大型契約で引きとめている。
プロボウルに選出された経歴を持つディフェンシブタックル(DT)デクスター・ローレンスが、6,000万ドル(約80億5,338万円)が保証された4年9,000万ドル(約120億8,007万円)の契約を結ぶと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが現地4日(木)午後に報じた。
ローレンスと同じく2019年NFLドラフトで1巡目指名を受けたクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズが、ジャイアンツと4年1億6,000万ドル(約214億7,568万円)の新契約を締結した2カ月後に、ローレンスは契約延長することになっている。
ローレンスの契約がまとまったことで、今度はランニングバック(RB)セイクワン・バークリーとの新契約に向けて取り組むジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーンとジャイアンツにスポットライトが当たるだろう。
バークリーが今オフシーズンにフランチャイズタグをつけられ、ジョーンズが2021年に5年目オプションを行使されなかった一方で、ローレンスはジャイアンツの将来の計画に欠かせない存在となっていた。
ローレンスは全体17位でジャイアンツから指名されて以来、57試合で先発を務めており、着実に成長を遂げてNFL屈指のディフェンシブタックルと評価されている。そして、その実力に見合った契約を手に入れた。
身長約193cm、体重約155kgのローレンスは、ロサンゼルス・ラムズのアーロン・ドナルド、テネシー・タイタンズのジェフェリー・シモンズ、ワシントン・コマンダースのダロン・ペインに次ぎ、トータルサラリーで9,000万ドルを突破した4人目のインテリアディフェンシブラインマンとなっている。ローレンスの年平均額(2,250万ドル/約30億2,002万円)とトータルバリュー(9,000万ドル)はそれぞれのカテゴリーでペインと並び、全体で3番目に高い数字だ。
25歳のローレンスは入団当初から驚異的な力を発揮してきたが、昨季の成績はキャリアで最も素晴らしいものであり、サック7.5回、タックル68回、タックルフォーロス7回、QBヒット28回をマークしている。また、ローレンスは2022年に『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス/PFF)』のグレードでリーグ2位タイの92.0を記録。パスラッシュのグレードでは全インテリアディフェンシブラインマンの中でトップの92.4という成績を収めている。
昨年、シェーンGMとブライアン・ダボールHC(ヘッドコーチ)の時代がプレーオフ進出を果たすという驚くべきスタートを切った中で、ジャイアンツは将来に向けてチームの構築を進めているところだ。そんなジャイアンツにとって、ローレンスを確保しておくことが最優先事項だったのは明らかだと言えよう。
ジャイアンツは今オフシーズンにDTアショーン・ロビンソンを迎え入れてディフェンシブラインを強化した。また、2022年ドラフトで1巡目指名を受けたラインバッカー(LB)ケイヴォン・ティボドーはディフェンシブエンド(DE)レナード・ウイリアムスの逆サイドに活力をもたらしている。しかし、急成長しているディフェンスの中心となっているのは、ジャイアンツから2019年ドラフト1巡目指名を受けた2人目の選手、つまりローレンスだ。そして、ローレンスはそれに見合った報酬を手に入れている。
【RA】