LBホワイトの契約問題は“些細なもの”とバッカニアーズのアシスタントコーチ
2023年05月05日(金) 10:59タンパベイ・バッカニアーズのラインバッカー(LB)デビン・ホワイトのトレード要請はチームから受け入れられていない。新人契約の最終年を迎えるホワイトは長期契約を望んでいるが、かつてNFLで13年間プレーし、現在バッカニアーズのアシスタントコーチを務めているラリー・フートはホワイトの契約問題を軽視している。
現地3日(水)、フートは「まあ、(そのような要求をするのは)彼が最初ではないし、最後でもないだろう。私たちはそれを理解している。彼にも言ったのだが、彼は今年1,100万ドル(約14億7,575万円)の報酬を得る。つまり、それはシャンパン・プロブレム(些細な問題)だ」と述べた。
ホワイトには自主参加のワークアウトに参加してもらいたいと思っている一方で、ホワイトが経験豊富であることを踏まえると、オフシーズンにおけるその部分を逃しても彼にとっては大きな問題にならないだろうとコメントしたフートは、今回のこう着状態は契約内容の詳細に関するものであり、スタッフやスキームといったフィールド上の問題ではないと指摘している。
「お金だ」と言うフートはこう続けた。「保証金に目が向いていて、彼は今すぐお金をほしいと思っている。彼は組織が来年の準備をしていることを理解しなければならない。だから、私たちは落としどころを見つける必要がある」
「これからどういう展開になるかは分からない。チームは彼の5年目オプションを行使した。多くの選手はそのオプションを行使されない。だが、問題はお金で、私はそれを理解している。すでに言ったように、(そのような要求をするのは)彼が最初ではないし、最後でもないだろう。それはゲームの一部だ」
ホワイトは5年目オプションで1,170万6,000ドル(約15億7,047万円)を稼ぐことになっている。バッカニアーズからすると、その金額は2023年のオフボールラインバッカーとしては9番目に高い。しかし、ホワイトからすると、長期的な保証が欠けている。今オフシーズンのLB市場は厳しく、フリーエージェント(FA)で年俸1,000万ドル(約13億4,160万円)以上の契約を結んだのはトゥルメイン・エドモンズ(シカゴ・ベアーズ)とボビー・オケレーケ(ニューヨーク・ジャイアンツ)だけだ。
ホワイトは2021年にプロボウルに選出されたものの、2019年ドラフト全体5位指名を受けてからのキャリアは浮き沈みが激しく、昨シーズンはかなり苦戦を強いられているときもあった。それでも、ヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズは優れた身体能力を持つホワイトを最後まで起用し続けている。
25歳のホワイトはこれまで62試合に先発出場してきた。それにもかかわらず、ホワイトには次の長期契約を獲得するために改善できる点があると指摘したフートは次のように語っている。
「すべてにおいて、もっと良くならないと。プレスナップのこと、ゾーンカバレッジ、ブリッツ、ランへのアタックもだ。オフシーズンはどんなプレーについても調べたくなるものだろう。爆発的なプレーも、最小限に抑えたい、相手に許したプレーもね。小さなことでも、私たちは新しいアイデアを取り入れている」
「毎年、前の年よりも良くならないと。このリーグはそれを要求している。これまでのところ、(ホワイトの)短いキャリアの中で、彼は進化し続けている」
ホワイトが今シーズンに大活躍をすれば、それが大型の長期契約につながるかもしれない。そうすれば、ホワイトはシャンパンのボトルを開けることができるだろう。
【RA】