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RBバークリーの代理人と会話したジャイアンツGMシェーン、「彼にはここにいてもらいたい」

2023年05月05日(金) 12:22


ニューヨーク・ジャイアンツのセイクワン・バークリー【AP Photo/Abbie Parr】

ニューヨーク・ジャイアンツのジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーンはこの数カ月間、オフシーズンのチェックリストに従って行動してきた。

・クオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズとの長期契約:完了
・ランニングバック(RB)セイクワン・バークリーをオープンマーケットに出さない:完了
・フリーエージェント(FA)で手頃な選手を追加する:完了
・2023年NFLドラフトで必要な要素を取り入れる:完了

バークリーとの長期契約を成立させる――それがリストの次に書かれていることだ。

現地4日(木)、『NFL Network(NFLネットワーク)』の“Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)”に出演したシェーンGMは、先週にバークリーの代理人と会話し、取引を成立させるための“意欲”を確認したと話している。その際、両サイドはドラフト後に再び協議することで合意したようだ。

「この数日のある時点でもう一度集まって、自分たちと彼らの状況について話し合い、何かを実現できるかどうかを確かめるつもりだ」とシェーンGMは述べている。

ジャイアンツはドラフト5巡目でオクラホマ大学のRBエリック・グレイを指名。グレイは緩急のつけ方に優れたパスキャッチャーだが、ジャイアンツのトップRBとしてのバークリーの地位を脅かすことはないはずだ。マット・ブリーダやグレイ、ゲイリー・ブライトウェルがトップランナーを務めることになれば、ジャイアンツの攻撃陣は大きく様変わりするだろう。

ケガに悩まされた3シーズンを経て調子を取り戻したバークリーは、2022年にキャリー295回で1,312ヤード、タッチダウン10回をマークした。

フランチャイズタグをつけられているバークリーは1,009万1,000ドル(約13億5,320万円)を受け取る予定だ。7月17日(月)までに複数年契約の締結に至らなければ、バークリーは2023年に1年テンダーでプレーすることになる。

「去年、セイクワンはとても優秀なフットボールプレーヤーであり、キャプテンだった。ロッカールームにとっても良い存在だ。彼のことが大好きだ。彼にはここにいてもらいたい」と語ったシェーンGMは「だが、最終的には両者が満足できるような契約を結ばなければならない。私たちはそれを実現させようとしていて、お互いが納得する形にできるかどうか確かめてみるつもりだ」と続けた。

バークリーは低迷しているRB市場と戦っている。フリーエージェント(FA)になる予定だった3人のトップランニングバック(バークリー、トニー・ポラード/ダラス・カウボーイズ、ジョシュ・ジェイコブス/ラスベガス・レイダース)は全員、フランチャイズタグ指定されている。これはそれぞれのチームが1年間の報酬を支払い、その後は臨機応変に対応しようとしていることを示していると言えよう。RBアーロン・ジョーンズは減給を受け入れてグリーンベイ・パッカーズに残り、フリーエージェントで最も高給取りのランニングバックであるマイルズ・サンダースはカロライナ・パンサーズと1,300万ドル(約17億4,330万円)が保証され、年平均635万ドル(約8億5,154万円)の4年契約を締結した。

バークリーのデュアルスレット能力はこのポジションにさらなる価値をもたらすはずであり、ジャイアンツにおいて彼の重要性はわずかながらに影響力がある。それでも、負傷歴を考慮すると、彼は厳しい道を歩んでいる状態だ。

まだフランチャイズタグにサインしていないバークリーは、それにサインするか新契約を締結するまでオフシーズンプログラムに参加することができない。タグ指定後、シェーンGMとバークリーの代理人の協議は難航しており、シェーンGMはタグをつける前に提示していたオファーを撤回したことを認めている。その発言や行動を見る限り、バークリーのことをどう思っていようが、シェーンGMがRBポジションに多額の資金を投入する可能性は低いようだ。

彼らが協議を再開することで長期的な解決策を見出せるかどうかは数カ月のうちに分かるだろう。それがかなわなければ、今季はバークリーにとってジャイアンツでプレーする最後のシーズンになるかもしれない。

【RA】