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QBコーチを称賛するパッカーズHCラフルアー、QBラブは「大きな進化を遂げた」

2023年05月08日(月) 09:31

グリーンベイ・パッカーズのジョーダン・ラブとアーロン・ロジャース【AP Photo/Morry Gash】

クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースがニューヨーク・ジェッツに移籍したため、ジョーダン・ラブがグリーンベイ・パッカーズのQB1の座を手に入れた。

若手クオーターバックであるラブがMVPに4度輝いたロジャースの後を引き継げるかについては依然として疑問符がついているものの、QBコーチのトム・クレメンツがパッカーズにいる限り、ヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーはラブが成長し続けると確信しているようだ。

現地6日(土)、ラフルアーHCは「去年の様子を見ただけでも、ジョーダンは大きな進化を遂げたと思う」と報道陣に話している。「その多くはトムの手柄だと思っているし、彼は彼らのトレーニング方法を熟知している。どのように鍛えればいいかを知っているし、ものすごく一貫性がある。彼は遠回しな言い方をしない。事実をそのまま伝えるだけだから疑う余地は一つもない」

現在はラフルアーHCがクレメンツを称賛しているかもしれないが、QBコーチの才能を最初に評価したのは他でもないロジャースだ。

「アーロンは彼を褒めて、彼自身の成長をものすごく評価するだろう。ああいう選手がいるときは、特にあのような才能があって、アーロンのような選手を尊敬しているのであれば、常に耳を傾けるものだろう」とラフルアーHCは述べている。

もともと2006年にQBコーチとしてパッカーズに加わったクレメンツは、約10年にわたってパッカーズに所属し、その間に攻撃コーディネーター(OC)やアシスタントヘッドコーチにまでのぼりつめた。2017年には一度グリーンベイを離れたが、2022年2月にパッカーズのQBコーチとして再雇用されている。昨季、ロジャースとラブがいる最後のシーズンを過ごしたクレメンツは、ラブの成長に大きな影響を与えたようだ。

ラフルアーHCは「シーズン終了後、ジョーダンに彼のことをどう思うか聞いたところ、彼はトムのことが大好きだし、1年を通して自分の成長を後押しするために、とんでもない仕事をしてくれたと思っていると話していた」と明かし、こう続けている。「私にとってそれは考えるまでもないことだった。トムが戻ってきたいと思うかどうかだけだったから、彼がここにいたいと思ってくれたのはうれしいし、私たちは彼がいてくれてラッキーだ」

「彼は素晴らしい仕事もしている。クオーターバックだけではなく、オフェンスもサポートしてくれるし、提案や素晴らしいアイデアを持ってきてくれる。彼のことを知るプロセスは楽しかったし、彼が持つ基準やあのルームもそうだ。しかも、彼はとんでもない仕事をしてくれている」

リーグで過ごした最初の2年間で合計10試合しか出場していないラブは、その間にパス83回で606ヤード、タッチダウン3回、パス成功率60.2%をマーク。フィールドに出る機会が少ない中、ラブにとってこの2年はリーグ屈指のクオーターバックのバックアップとして学ぶ期間となっていた。

先発デビューするまでの3年間、元QBブレット・ファーブのバックアップを務めていたロジャースのように、ラブはこの数年、技を磨きながら好機をうかがい、先発を務めるチャンスを待ち続けてきたのだ。

パッカーズの2023年シーズンの運命は、手綱を握る準備を進めているラブ――とクレメンツ――の手に委ねられている。

【RA】