ケガによる制限を受けた昨季を経て「自分を取り戻しつつある」とラムズWRジェファーソン
2023年05月08日(月) 11:18主要なポジションで負傷者が相次いだことにより、ロサンゼルス・ラムズはリーグの中でも特にひどい成績で2022年シーズンを終えている。それはラムズがロンバルディトロフィーをホームに持ち帰ってからわずか1年後のことだった。
しかし、現在はワイドレシーバー(WR)ヴァン・ジェファーソンを含め、選手たちは健康を取り戻して2023年シーズンに備えようとしている。昨年、ケガによる制限を受けていたジェファーソンは通常のワークアウトに戻れることを楽しみしていると明かした。
チーム公式サイトによると、ジェファーソンは「戻って来られて最高だし、(ここのスタッフと)一緒に取り組んで自分を取り戻しつつあるのは、かなりいい感じだ」と話しているという。
2020年ドラフト2巡目指名を受けたジェファーソンは、ラムズがスーパーボウル制覇を成し遂げた2021年シーズンに、他の選手の負傷によって、より多くの出場機会を得てそのチャンスを生かした。ジェファーソンはWRクーパー・カップに次いでチーム2位となる802ヤードとタッチダウン6回をマークしてNFLの2シーズン目を終えている。
しかしながら、ジェファーソンはそうした成果をもとに2022年シーズンにさらなる飛躍を遂げることができず、多くのチームメイトと同様にケガが原因で出番を制限されていた。膝の手術をオフシーズンに2回――2回目は8月に――受けたことにより、ジェファーソンがシーズンデビューを果たしたのは第8週だ。また、復帰後もすぐに万全な状態にならなかったことから、昨季に初めてボールをキャッチしたのはシーズン第10週となっている。
その後、ターゲット数とレシーブ数は増えたとはいえ、前年の水準に達することはなく、ジェファーソンはキャッチ24回で369ヤードという成績でシーズンを終えた。
ジェファーソンは「大変だった。大変なプロセスだった」と振り返っている。「だけど、復帰してからの試合ではいろんなことを経験して、いろんなことをしなきゃいけなかった。このオフシーズンは、とにかく健康になることだけを考えていた。もちろん、膝のケガで手術を2度受けたのは大変だったけど、すでに言ったように、俺はそれを耐え抜いた。今はとにかくバランスを取り戻し、両足の力をつけて、自分ができると思うことをできるようにするだけだ」
健康状態が良好なジェファーソンの復帰は間違いなく、復活を目指すラムズにとって良い兆候となるだろう。ロースターで2番目に経験豊富なパスキャッチャーであり、アレン・ロビンソンが退団したことで2番手WRとなる可能性が高いジェファーソンのリーダーシップと才能は、ラムズが以前のような成功を取り戻すのに不可欠なはずだ。
ラムズにはもう1つ明るい兆しがある。それは通常の活動に戻ろうとしている選手がジェファーソンだけではないということだ。脳しんとうの症状と脊髄損傷で2022年シーズン最後の7試合を欠場したクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードは、“リフレッシュ”することができ、オフシーズンワークアウトにフル参加するつもりだと数週間前に表明している。
それぞれのケガのタイムラインの関係で、ジェファーソンは昨シーズンに3試合しかスタッフォードが司令塔を務めていた試合に出場していない。スタッフォードがフィールドに戻ったことはワークアウト時にチーム全体のエネルギーになっていると語ったジェファーソンは次のようにコメントしている。
「ああ、そうだ。それが大きな違いを生み出していると思う。マット(スタッフォード)と一緒に投げている選手全員にとって、そうだと思う。彼はとても調子が良さそうだし、ずっと良い感じだ。だから、彼とまた一緒に取り組んで、元気な様子を見ながら彼の投球を見ることができて最高だ。彼と一緒に取り組んでパスを受けるだけでもうれしい」
【RA】