キャリアのほぼすべての年で引退寸前だったとコルツからリリースされたQBフォールズ
2023年05月08日(月) 11:53先週の現地5日(金)にクオーターバック(QB)ニック・フォールズがインディアナポリス・コルツからリリースされたことは、チームが2023年NFLドラフトの全体4位でアンソニー・リチャードソンを指名したことを考えれば、何ら驚きではなかった。
他にガードナー・ミンシューとサム・エリンガーのいる、変革を経たクオーターバックルームで、フォールズの居場所はなくなっており、そもそもフォールズがこのチームに加わりたいと望んだ理由であるコーチは、今はカロライナに居を定めている。
『Philadelphia Inquirer(フィラデルフィア・インクワイアラー)』によれば、フォールズは土曜日にマリナーズ・チャーチで「俺は昨日、コルツにリリースされたけど、むしろいいことだから、俺のために泣かないでほしい」と話したという。
「問題ない。俺がそのためにここに来たコーチ、フランク・ライクは解雇された。彼らのGM(クリス・バラード)と俺はいい関係を築いていた。全部いいこと。すべて問題ない」
フォールズの口ぶりはチームの決断に満足している様子だったが、今回の別離によって、近年で最も予想外のスーパーボウルMVPに輝いたことのあるフォールズは、今後について自分の決断をしなければならなくなっている。
2022年にインディアナポリスでライクヘッドコーチ(HC)と合流したことで、2人はフィラデルフィア・イーグルスのクオーターバックと攻撃コーディネーター(OC)として第52回スーパーボウルを制してから5年ぶりの再会を果たした。しかし、第3の舞台で再タッグを組むことは難しそうに見える。
ライクとパンサーズは全体1位指名権を、未来のフランチャイズQBになることが期待されるブライス・ヤングに費やしたばかりだ。また、パンサーズはベテランのリーダーになるべきクオーターバックであるアンディ・ダルトンと、フォールズがまだコルツのロースターに残っていた3月の段階で2年契約を結んでいる。
34歳のフォールズはどこか他のチームでメンターの役割を担うかもしれない。一方、NFLでの12年目でプレーすることを望むなら、トレーニングキャンプ中に負傷によってロースタースポットが空くまで待つことを強いられる可能性がある。
「いまいましい、俺はキャリアのほぼすべての年で、引退寸前だった。毎オフシーズンに、“まだプレーしたいか? まだやり続けたいか?”と自分にたずねてきた」とフォールズは言う。
最終的に現役を続けることを選んだ場合、フォールズはNFLで7つ目、6年間で5つ目(元所属チームを除く)のチームでそれを実行する。
これがキャリアの終えんになるとすれば、フォールズはジャーニーマンとしての歩みを1万4,227パスヤード、タッチダウン82回、インターセプト47回という結果で終えることになる。リンカーン・フィナンシャル・フィールドの外側に建った銅像は、魔法のようなポストシーズン劇でイーグルスを初めてのスーパーボウル優勝に導いたフォールズの健闘を、永遠に称えるだろう。
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