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OTベクトンに「レフトタックルを勝ち取れ」とジェッツHCサラー

2023年05月08日(月) 13:46


ニューヨーク・ジェッツのマカイ・ベクトン【Joe Robbins via AP】

このオフシーズンにはニューヨークから途切れることなく話題が届いている。

現地6日(土)、ニューヨーク・ジェッツのオフェンシブタックル(OT)マカイ・ベクトンが『Twitter(ツイッター)』に「俺 が レフト タックル だ!!!」というメッセージを投稿した。

ベクトンの宣言は、ヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーがオフェンシブラインで今後起こる競争や、ベクトンがどのタックルポジションを争うかについてコメントしたことを受けてのものだ。

サラーHCは金曜日に行われた記者会見の中で、「われわれはベストの5名でプレーする」と語っている。

「したがって、AVT(アライジャ・ヴェラタッカー)が最高のライトガードだと推定される。そう言おう。そして、レイケン(ライトガードのトムリンソン)がいる。あとはセンターと両タックルで、オフェンシブライン全体で本当にクールな競争になるだろう」

それを受けて先ほどのツイートを行ったベクトンだが、サラーHCは土曜日に改めて報道陣からベクトンのツイートについて尋ねられ、次のように応じた。

「レフトタックルを勝ち取れ。競争だ」

2020年NFLドラフトの全体11位で指名された巨漢は、ルーキーイヤーに13試合で先発したものの、2021年と2022年の両方で膝の問題に悩まされ、合わせて1試合の出場にとどまっており、ジェッツはベクトンの5年目オプションを拒絶している。

過去2シーズンでスナップ48回分しかプレーしていない状況で、ベクトンは契約最終年を迎える。トレーニングキャンプで膝頭を骨折してからベクトンの代役を務めてきたデュアン・ブラウンを抑えてクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースのブラインドサイトの守りという役割を得るには、プレシーズンに再び自分の力を証明しなければならない。

ライトタックルからは、2022年4巡目指名選手であるマックス・ミッチェルや、フリーエージェントでジェッツに加入したビリー・ターナーが、24歳のベクトンとの競争に加わっている。

金曜日に発したコメントがちょっとした騒動になっているにもかかわらず、サラーHCは5年目オプションを行使しなかったことが4年目のモチベーションになるのか問われた際、ベクトンをこう称賛していた。

「彼は良く見える。ファンタスティックな感じだ、本当に。だが、どうなるかは分からない。彼にとってはよっぽど疑問だろう。ビジネスの部分については触れない。ただ毎日、良くなっていくための道を見つけるだけだ。彼はこのオフシーズンに、適切なやり方で取り組んでいるし、私は彼の様子にワクワクしている」

ベクトンはレフトタックルとしてのカムバックに取り組むことを明言した。

そうするためには調子を取り戻し、ケガのない状態を維持する必要がある。

一方のサラーHCは、競争がどういった結果を生み出すかに満足することだろう。

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