NFL、コマンダース売却の投票は春季リーグミーティングで実施されないと発表
2023年05月19日(金) 09:59現地18日(木)、NFLはワシントン・コマンダースの売却を承認するためのオーナーシップによる投票が、来週にミネアポリスで実施される春季リーグミーティングで行われる予定はないと発表した。
NFLコミュニケーション担当副社長のジェフ・ミラーは木曜日に臨んだ電話会議で報道陣に対し、所有権の売却に関する最新情報は来週に提供されるものの、“現時点ではいかなる投票も行われない”と述べている。
5月12日、コマンダースの共同オーナーであるダン・スナイダーおよびターニャ・スナイダーは、複数のプロスポーツチームを共同所有しているジョシュ・ハリスが率いるパートナーシップにフランチャイズを売却する売買契約を締結したと発表。この契約はリーグの32名のオーナーのうち4分の3(24名)以上の賛成票を得てNFLに承認される必要がある。
ハリスグループは4月に、リーグ史上最高額の60億5,000万ドル(約8,367億3,920万円)でコマンダースを買収することに合意している。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは5月12日に、ミネアポリスでの会議で投票が行われなかった場合、オーナーは数カ月以内に再集合する見込みだと報じていた。
ミラーはフランチャイズ売却のタイムラインを報道陣に明かしておらず、リーグはそのような売却を承認する際の標準的なプロセスに従っていくと述べている。昨年8月、オーナーたちは臨時会議に参加し、ウォルトン・ペナーグループへのデンバー・ブロンコス売却を承認した。
ダン・スナイダーとコマンダースは現在も、職場での不適切な行為および違法な財務行為に関する疑惑について、元連邦検事メアリー・ジョー・ホワイトが指揮を執るリーグ内部調査の対象となっている。
妻のターニャと共に1999年からワシントンのフランチャイズを所有しているスナイダーは、2022年11月にバンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズに依頼して球団売却の可能性を探っていた。
【RA】