テキサンズへの再加入に前向きな姿勢を見せるも、いずれのチームとの契約も未定とOLBクロウニー
2023年05月22日(月) 10:30フリーエージェント(FA)のアウトサイドラインバッカー(OLB)ジェイデビオン・クロウニーはヒューストン・テキサンズから2014年ドラフト全体1位指名を受けてNFLの道を歩み始めた。
間もなく6月を迎えようとしている中で、2018年シーズンに最後にホームと呼んだ場所に、クロウニーが戻ってくる可能性はあるのだろうか。
クロウニーは『Fox 26 Houston(フォックス26ヒューストン)』のマーク・バーマンに「そうなったら良いだろうな。家族はみんなここにいる。友達もな。一緒にワークアウトしている仲間は、彼らの下でやるとなったらすぐに俺の体をよりよくケアするのを助けてくれるはず。どうなるかは分からない。何が起こるかは分からない。何が待ち受けているかなんて分からないもんだろ」と語った。
グレッグ・ローゼンタールが選ぶトップ101フリーエージェントで35位に選ばれ、そのリストで現在もフリーエージェントのままとなっている11人の選手のうちの1人であるクロウニーは、キャリア最初の5年間をテキサンズの一員として過ごし、合計で29回のサックを記録。その間にプロボウルに3回選出された後、2019年シーズンにシアトル・シーホークスにトレードされた。
それ以降、クロウニーは最初のチームで堪能したような高みに戻っていない。シーホークス、テネシー・タイタンズ、クリーブランド・ブラウンズを渡り歩きながら過ごしてきたこの4年で、記録したサック数は合計で14回にとどまっている。2022年、自分の役割に対する不平を訴えていたクロウニーはレギュラーシーズン最終戦から除外され、不満を抱えたままブラウンズでの最後のシーズンを終えた。
ヒューストンに戻ることは、昨季にワースト2位に沈み、ほとんどのチームを下から見上げている状態のチームに加わることを意味している。しかし、選手として、あるいは単なる観客として、テキサンズが好転する兆しがあると考えているクロウニーは次のようにコメントした。
「彼らはピースを集めていると思う。俺は彼らの新ヘッドコーチ(HC、デミコ・ライアンズ)の大ファンだ。フロントにはマリーク(コリンズ)とか今年のルーキー(ウィル・アンダーソン)とか、いけると思う選手が何人かいる。今年、彼らがどんな活躍をするかが大きなポイントになるだろう。彼らの活躍を見るのが楽しみだ。ここを拠点にするようになってからはなおのこと。これからどうなるかは分からない」
クロウニーのホームカミングは理想的なものとなるかもしれない。有望な若手コーチであるライアンズHCはディフェンスの指導経験があり、彼をうまく活用できるだろう。とはいえ、クロウニーには他の選択肢もあるはずだ。30歳を迎え、勢いは減少しているものの、クロウニーは再建中のチームに対してもコンテンダーに対しても、エッジラッシャーとして貢献するツールを今も備えている。
余力がどれくらい残っているかという質問に対し、クロウニーは「いっぱいだ」と返答。「見せてやる。いずれ分かるさ。今の俺に敵わない選手はたくさんいる。それについては話さないけど。自慢話は好きじゃないからね。俺はただ姿を現して見せつけたいだけ」
どこで姿を現すことになっても、クロウニーには急いで目的地にたどり着くつもりはないようだ。
「今年は調子を取り戻したいと思っている」と強調したクロウニーは「予定が決まっていないこととか、どこで終わるとか、どうなるとか、そういうことはあまり心配していない。ただ大好きなゲームをプレーし続けたいだけだ」と続けた。
【RA】