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チーフスでの先発起用は“約束されていない”と新加入のLBトランクウィル

2023年05月22日(月) 14:19

ドルー・トランクウィル【NFL】

この4シーズンをロサンゼルス・チャージャーズで過ごしていたラインバッカー(LB)ドルー・トランクウィルは現在、その地区ライバルにあたるカンザスシティ・チーフスに所属している。しかし、トランクウィルに先発の座が約束されているわけではないため、彼の活躍の場は少なくなるかもしれない。

トランクウィルは『Ross Tucker Football Podcast(ロス・タッカー・フットボール・ポッドキャスト)』で次のように語っている。「ブレット・ヴィーチ(ジェネラルマネジャー/GM)とアンディ・リード(ヘッドコーチ/HC)のメッセージは“ドルー、ここには約束されていることがない”というものだった。“私たちは君を選手としてとても気に入っている。君ができることについてもね。君はものすごく多才だ。トータルラインバッカーだし、万能な選手だ。だが、ここには素晴らしい選手がたくさんいるから、君はここへ来て自分の道を切り開かなければならない”と言われた」

現在27歳のトランクウィルはキャリア通算でソロタックル202回、タックルフォーロス10回、クオーターバック(QB)ヒット11回を記録している。2022年シーズン、トランクウィルはソロタックル95回、QBヒット8回、20ヤードのインターセプトリターン1回を記録して自己最高のシーズンを送った。

トランクウィルにはすぐにロサンゼルスを離れるつもりがなく、チームを離れたのも彼の選択ではなかったようだ。

「チャージャーズが俺を呼び戻したがらなかったことには、ちょっと驚いた」とトランクウィルは明かしている。「あそこには俺が戻ってくることを本当に望んでいる人たちがいたし、袂を分かつことを望んでいる人はほとんどいなかったはず。ビジネスはビジネスだけど、1つの組織に4年間も懸命に尽くして、それが報われたと感じられなかったら――それはつらいことだ。自分たちの3人の子どもはLAで生まれた。そこにとどまりたいと思っていた。でも、期待通りにはならなかった」

チャージャーズから2019年NFLドラフト4巡目で指名される前、トランクウィルはノートルダム大学に所属し、そこでトータルタックル292回、タックルフォーロス25.5回、サック5.5回を記録していた。ヴィーチGMとリードHCに言われたことを振り返ったとき、トランクウィルは大学時代を思い出しながら、特にプロフェッショナルリーグに入ってからフットボールというスポーツが当時と比較していかにタフなものになるのかについて語っている。

トランクウィルは「パデューじゃなくてノートルダムを選んだときも、同じようなメッセージを受けた」と回想した。「パデューは“ここに来たらすぐに活躍できるよ”という感じだった。ノートルダムは“ほら、君は自分の道を切り開いていくんだ”という感じだった。自分の過去から学んだことは、自分と同じかそれ以上の人たちに囲まれていると、最終的にそっち側にいた方が良い結果が得られるということだ」

そうした中で、トランクウィルは次のシーズンに向けてあらゆるチャンスを生かして自分の実力を証明しようとしている。

「自分にとっての最終目標はドルー・トランクウィルがなりうる最高の選手になるということだと思う」と強調したトランクウィルは「フリーエージェンシーで俺にアプローチしてきたチームの中では、カンザスシティ・チーフスがそうするための一番良いチャンスを与えてくれる気がした」と続けた。

【RA】