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モンケンOC下の新オフェンスを“気に入っている”とレイブンズQBジャクソン

2023年05月25日(木) 09:46

ボルティモア・レイブンズのラマー・ジャクソン【AP Photo/Jason Behnken】

ボルティモア・レイブンズのクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンは攻撃コーディネーター(OC)トッド・モンケンの新しいシステムで動くことにエキサイトしている。

現地24日(水)に行われた練習セッションの後、ジャクソンは「コーチは基本的にオフェンスのカギを教えてくれる。もう言ったように、俺はそれを気に入っている」と報道陣に対してコメント。

今週、チームメイトと共にOTA(チーム合同練習)に参加し、水曜日にフィールドに出たジャクソンは、ここから新しいオフェンスでの取り組みを増やしていくだろう。

残りの練習にも参加するつもりだと語ったジャクソンは「新しいオフェンスだ。シーズンが始まる前に、それをしっかり身につけなきゃいけない」と話している。「シーズンは近づいてくるからな。まだ数カ月はあるけど、それでもね。ただただ新しいオフェンスを学んで仲間たちと一緒にやっていきたい」

前攻撃コーディネーターのグレッグ・ローマンの下でランゲーム重視のアプローチをとっていたレイブンズは、2023年にパスにより重きを置いたオフェンスに移行しようとしている。レイブンズはワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムを迎え入れたほか、ドラフト1巡目でWRゼイ・フラワーズを指名し、パス攻撃を強化した。

ジャクソンはこれまでに気づいたオフェンスの変化について「単純にダウンフィールドにボールを投げることができる」と語っている。「ランニングではある程度のところまでしか行けない。リーグにおけるチームとオフェンスの新しい時代では、それが必要だと感じているし、トッド・モンケンコーチも、これまでにこのオフェンスで目にしてきたことも、ものすごく素晴らしい」

キャリア最初の5シーズンで、ジャクソンは1,000ランヤードを突破した2シーズンを含めて合計で4,437ランヤードをマークしている。ジャクソンが持つ、電撃的なゲインにつながるダイナミックな走力が、オフェンスから完全に排除されるべきではないことは明白だ――この能力は相手ディフェンスにとって悪夢となる。とはいえ、ジャクソンはデザインされたQBランは少なくなると予想していると明かした。

「間違いない。うちが抱えているレシーバーたちがいたらなおのことだ。本当に良い感じだ」とジャクソンは強調している。

また、これまでのシーズンに比べて、ラインで自由に調整できるようになることを期待しているとつけ加えたジャクソンは、こうコメントした。

「変えたいときに変えることができる。ディフェンスを見て、しっくりこないときがあるだろ。例えばブリッツしようとしている選手を見て、自分たちのレシーバーに何か違うことをさせたいと思うかもしれない。コーチはしたいことができるように自由を与えてくれる」

ジャクソンの契約問題がひと段落しただけではなく、パスゲームの新たな火力が加わり、新しいシステムも採用されたため、今シーズンはオフェンスがレイブンズのペースを定めることになるはずだ。ジャクソンが自主参加のOTAで練習を重ねることは、9月から円滑にプロセスを進めるのに役立つだろう。

【RA】