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故障者情報:チーフスQBスミス、脳震とうを発症しておらず

2016年11月01日(火) 10:56

インディアナポリス・コルツ戦でヒットを受け倒れ込むカンザスシティ・チーフスのアレックス・スミス【AP Photo/Darron Cummings】

現地30日(日)に行われたインディアナポリス・コルツ戦に勝利を収めたカンザスシティ・チーフスのクオーターバック(QB)アレックス・スミスは、頭部へのヒットで2度も試合から離脱したが、脳震とうは発症してはいなかったようだ。

チーフスのヘッドトレーナーであるリック・バークホルダーは31日、記者に対して日曜日の試合でスミスに起こった負傷の経緯を明かした。スミスはこの試合、頭部への2度目のヒットによって試合を完全に離脱することになった。

バークホルダーはサイドラインでスミスに対し、リーグが定める脳震とうプロトコルの5項目の質問を行ったと説明。スミスは耳の裂傷によって一時ロッカールームへと向かい、その場でさらなる脳震とうの検査を実施。頭部に2度目のヒットを受けた後、スミスは脳震とうによって除外されたとされていたが、これは伝達ミスであったとバークホルダーが語った。

地元紙『Kansas City Star(カンザス・シティ・スター)』に対し、バークホルダーは「脳震とうと口にした私に非があった」とコメントしている。

今週中にスミスは神経科医の診察を受け、また、チームはスミスをプロトコル入りさせ、その中のトレーニングでどのような動きを見せるかを確認する意向であるとバークホルダーは述べた。

ランニングバック(RB)スペンサー・ウェアは日曜日の試合で除外された後、脳震とうプロトコルをパスしなかった。

【その他、31日に判明した各チームの故障者情報】

1.2週間前に左膝の半月板修復の手術を行ったばかりのピッツバーグ・スティーラーズQBベン・ロスリスバーガーが本格的に練習参加。今週末のボルティモア・レイブンズ戦に出場する可能性もある。そうでない場合、ランドリー・ジョーンズが2試合連続で先発QBを務めることになる。

2.シアトル・シーホークスのヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルはディフェンシブタックル(DT)マイケル・ベネットが水曜日に予定されている膝関節鏡視下手術(ひざかんせつきょうしか)を行えば、その後数週間の離脱は免れないだろうと明かした。ベネットは2013年にシーホークス入りを果たして以来、試合に欠場するのは初めてとなる。

セーフティ(S)カム・チャンスラーは第9週に行われるバッファロー・ビルズとのマンデーナイトには間に合いそうだ。4度プロボウルに選出されているチャンスラーは鼠径部(そけいぶ)負傷によってここ3週間は欠場していた。HCキャロルはRBトーマス・ロールズが7日のマンデーナイトには間に合わないと見ているが、今週を通して完全復帰は近いと明かした。

3.肩のリハビリ中であるアリゾナ・カーディナルスのSタイラン・マシューは3週間から6週間の離脱となるとHCブルース・アリアンズが語った。マシューはパンサーズ戦で肩を亜脱臼したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは伝えている。

ラポポートはレフトタックル(LT)ジャレッド・ベルディーアが三頭筋の部分損傷によって手術を要すると報じた。アリアンズはベルディ―アを故障者リストに登録すると発表。ワイドレシーバー(WR)ラリー・フィッツジェラルドは足の痛みを抱えている。

4.テネシー・タイタンズのHCマイク・ムラーキーはRBデマルコ・マレーのMRI結果が過度に心配するほどのものではなかったと語った。マレーは木曜日のジャクソンビル・ジャガーズ戦で足を負傷。ムラーキーは今週の練習ではマレーが制限付きになる可能性を示唆。

5.アトランタ・ファルコンズのWRフリオ・ジョーンズは膝の精密検査を行ったが、特に問題は見られず、木曜日のタンパベイ・バッカニアーズ戦には出場可能だとHCダン・クインが明言。タイトエンド(TE)ジェイコブ・タミーは肩の負傷により試合を欠場する予定。

6.ダラス・カウボーイズのSバリー・チャーチは腕を骨折し、3週間から5週間の離脱になりそうだと球団社長のステファン・ジョーンズが『105.3 The Fan(105.3ザ・ファン)』を通じて明かした。なお、チャーチが手術を行う予定はない。ジョーンズはまた、コーナーバック(CB)モリス・クレイボーンのケガに関してはまだ検査中であり、スポーツヘルニアである可能性も否定できないとしている。明日にも検査結果が分かるようだ。

7.カロライナ・パンサーズのHCロン・リベラは日曜日のカーディナルス戦序盤に離脱したCライアン・カリル(肩)とラインバッカー(LB)タイラス・トンプソン(膝)が今日中にもMRI撮影を行い、ケガの深刻度を確かめるとした。

8.クリーブランド・ブラウンズの新人WRコリー・コールマンとQBコーディ・ケスラーは練習が可能となった。

9.グリーンベイ・パッカーズのWRタイ・モンゴメリーは日曜日の試合に欠場した理由について、鎌状赤血球貧血症との関連を示唆。この病で彼のキャリアが終了することはないとされる。モンゴメリーは来週にはプレーできる可能性が高い。

10.数週間にわたって後十字靭帯の痛みと格闘していたサンディエゴ・チャージャースのWRトラビス・ベンジャミンがセカンドオピニオンを受ける予定だとラポポートが報じた。

11.日曜日のレイダース戦で足を痛めていたバッカニアーズのRBジャクイズ・ロジャースは練習を欠席。RBダグ・マーティン(ハムストリング)、WRラッセル・シェパード(臀部/でんぶ)、ディフェンシブエンド(DE)ウィリアム・ゴールストン(二頭筋)もまた、練習を行わなかった。DEクリントン・マクドナルド(ハムストリング)は制限付きで練習参加。

12.ラポポートは日曜日の試合で負傷したレイダースのCBショーン・スミスが1週間離脱すると報じた。バッカニアーズ戦に出場したスミスは試合序盤で離脱し、試合に戻ることはなかった。