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カーディナルスがWRホプキンスをリリース

2023年05月28日(日) 13:16

アリゾナ・カーディナルスのディアンドレ・ホプキンス【AP Photo/Rick Scuteri】

数カ月にわたって市場の動きを待っていたアリゾナ・カーディナルスが、ディアンドレ・ホプキンスとの運命を受け入れることにした。

カーディナルスは現地26日(金)、オールプロのワイドレシーバーであるホプキンスをリリースしたと発表。

この動きは6月1日以降のカットには指定されないため、『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが報じたところによれば、カーディナルスは2023年に738万ドル(約10億2,800万円)のキャップスペースをクリアし、2,260万ドル(約31億7,860万円)のデッドキャップを保持、2024年にはホプキンスの報酬を完全にキャップから外すことができるという。ホプキンスの契約には保証金が残っていなかったため、カーディナルスは2023年に1,945万ドル(約27億3,560万円)の現金を節約できるとペリセロは付け加えている。

ホプキンスのカーディナルス離脱は何カ月も前から予想されていたことだ。

カーディナルスはヘッドコーチだったクリフ・キングスベリーとジェネラルマネジャー(GM)だったスティーブ・カイムが去り、新たなに構築されている政権には、既存ロースターの評価に加えて、チームを前進させられるような最高のポジションにつくために必要となりそうな人事判断という難しい任務が託されている。

ホプキンスはその決定事項リストのトップに浮上していたが、新しいGMのモンティ・オッセンフォートはホプキンスの今後に関する質問をうまくかわしながら、忍耐強さを見せた。2月末に実施されたNFLスカウティングコンバインから今週にかけて、オッセンフォートGMは一般的な言葉で回答をもたらし続けた――「うちのチームにホプキンスがいてくれることは喜ばしい」

実際には、オッセンフォートGMはホプキンスをトレードする絶好の機会を待っていたのだ。ただ、そのチャンスは一度も訪れず、オッセンフォートGMは6月1日を前にホプキンスと袂を分かつことを余儀なくされた。NFLネットワークのイアン・ラポポートはカーディナルスが数カ月前からトレードを交渉しており、ドラフト前には活発化していたが、取引が成立しなかったと報じている。

ホプキンスは今週に配信されたポッドキャストに出演した際、状況を説明し、金額よりも安定を望んだのだと説明した。新体制となったカーディナルスは必ずしも安定しているとは言えず、ホプキンスがかつて所属したヒューストン・テキサンズもまた、安定しているとは言い難い。

5月末のリリースはホプキンスの状況に何ら安心感を与えるものではないだろう。しかしながら、オールプロの栄誉を3度に渡って受けているホプキンスは、完全な健康状態で挑んだ最後のシーズンの2020年には全体2位となる1,400ヤードを記録している。

ケガや出場停止によって過去2シーズンのホプキンスは出場可能な34試合のうち19試合にしか出場していない。それでも、その2シーズンに1,300に近いレシーブヤードと11回のタッチダウンを記録しているが、ポストシーズンの年間アワード常連だった以前のように安定した生産レベルを取り戻せていない。

ホプキンスが多くのチームから求愛されるのは間違いないだろう。31歳のホプキンスは新チームとの相性さえ良ければ、5度のプロボウラーとしてまだエリートレベルでの活躍が期待されている。

再建に忙しいカーディナルスから自由の身となったホプキンスは次の目的地探しを進めていく。

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