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ACLを断裂したRBホールのシーズン初戦出場を“楽観視”しているジェッツHCサラー

2023年06月01日(木) 12:53

ニューヨーク・ジェッツのブリース・ホール【AP Photo/Matt York】

ニューヨーク・ジェッツは昨年にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂したダイナミックなランニングバック(RB)ブリース・ホールが2023年レギュラーシーズン開幕までに準備を整えることに希望を持ち続けている。

現地5月31日(水)、ヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーは「その点についてはとても楽観的に考えている。(実現しなかったら嫌だから)口には出したくないけどね。あの子はすでにGPSで22(マイル毎時、約35キロメートル毎時)以上を出しているから、すごく調子が良さそうだ」と述べた。

その後、ホールはいつ完全回復できるかは分からないと話している。

ホールは水曜日に報道陣に対して「準備が整ったときがそのときだ」とコメントし、次のように続けた。「正直、(シーズン第1週までに)準備が整うことを願っているけど、どうなるかは分からない。1週間ずつ、膝の状態に合わせてやっていくつもりだ」

「自分もコーチもチームメイトも、全員がシーズン第1週に間に合うことを望んでいるけど、結局は準備が整ったと感じられるようになってから戻ってこなきゃいけない。だから、準備が整ったと感じるまでは、そうなる気がする」

昨季、2022年ドラフト2巡目指名を受けたホールは序盤から大活躍し、バックフィールドからタッチダウンを狙える脅威となった。10月に膝を負傷するまでに出場した7試合では、キャリー80回で463ヤード、タッチダウンラン4回、キャッチ19回で218ヤード、タッチダウンキャッチ1回を記録している。

ホールは自身の回復について「この2週間では、カットしたり走ったりしている中で前の自分に戻れたような気がするタイミングがちらほらあった。結局のところ、戻ってくるときは、いつもの自分のままなんだと思う」と語った。

ホールが7月のトレーニングキャンプにフル参加できる状態に近づくことを期待しているジェッツは、現在のOTA(チーム合同練習)を含め、オフシーズンワークの序盤ではホールをゆっくりと参加させるだろう。

「彼は良い感じだ」とサラーHCは強調している。「繰り返しになるが、彼は私たちが抑制してやらなければならない子たちの1人だ。なぜなら、こう言うのは変な感じがするが、ACLの場合はあまり急激に回復させたくないからだ。強さとのバランスをとる必要がある。彼は強くてパワフルな様子だし、学んでいる。彼がフィールドに戻ってくるのが楽しみだ。トレーニングキャンプ中に彼を制限する必要はないような気がしている。彼のことには慎重を期すつもりではあるけどね。だが、彼は素晴らしい状態だ」

ホールの準備がシーズン第1週までに整い、他のランニングバックが1年以上苦しめられることもある膝のケガによる影響を受けなかった場合、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースが加入した上で、ワイドレシーバー(WR)陣も強化されたジェッツの攻撃力は格段に上がるだろう。

【RA】