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OTブラウンとの契約でベンガルズはチーフスより“一歩リードした”とWRボイド

2023年06月01日(木) 14:22

シンシナティ・ベンガルズのタイラー・ボイド【AP Photo/Jeff Dean】

シンシナティ・ベンガルズとカンザスシティ・チーフスはこの2シーズンにそれぞれ繰り広げたポストシーズンでの激しい戦いをきっかけに、急激にライバル関係を築き上げている。

今年1月、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームの前にベンガルズファンがアローヘッド・スタジアムをクオーターバック(QB)ジョー・バロウの名前になぞらえて“バロウヘッド”と呼んだことでライバル関係はさらに激化。ベンガルズファンのそうした動きをタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーといったチーフスの選手はあまり好意的に受け止めていない。

ベンガルズはチーフスで2シーズンを過ごした後にフリーエージェント(FA)になったオフェンシブタックル(OT)オーランド・ブラウンを獲得することで、チーフスに敗れたことに対するリベンジの意味合いをさらに強めている。

『FOX 19 (フォックス19)』のジョー・ダネマンによると、ワイドレシーバー(WR)タイラー・ボイドは現地5月30日(火)にブラウンの契約について「俺はとても気に入っている」とコメントしたという。「ほら、俺たちはチーフスとちょっとしたライバル関係にあって、彼がうちに来るのを見たら、ああ、俺たちは一歩リードしたなって思うだろ。でも、結局、彼は素晴らしい選手だ」

今オフシーズン、ケルシーはブラウンがAFCのライバルチームに加わるのを見ることは“精神的に来る”と話していた。今回のボイドの発言は、そうしたケルシーのコメントと重なるものだと言えよう。

チーフスはブラウンとの再契約を試みたものの、彼の希望に応じることはなかった。最終的に、チーフスはOTジャワーン・テイラーと大型契約を締結し、ベテランレフトタックル(LT)ドノバン・スミスを迎えるという方向に転換している。

ベンガルズは例年計画しているオフェンシブラインのアップグレードを後押しするために、ブラウンをチーフスからかっさらった。その計画では、かつてドラフトで1巡目指名したOTジョナ・ウィリアムスを右サイドに移動させる一方で、ブラウンをレフトタックルとして起用することになっている。

ボイドはブラウンについて「彼はたぶん、ポジション内で最高レベルの選手だろう」と語り、「すでにいるメンバーの中に彼を加えるだけで、ジョー(バロウ)はもっと時間に余裕を持てるだろうし、俺たちも得点を重ねる意欲を持つことができるだろう。彼が入ってくれてうれしい」と続けた。

ブラウンは地味ながら堅実なレフトタックルとして4年連続でプロボウルに選出されている。彼の加入はベンガルズにとって明らかなアップグレードだと言えよう。特に、AFCのライバルと厳しい戦いを迫られる場面で、バロウはより優れたプロテクションを受けられるはずだ。

【RA】