QBロジャースの移籍後にパッカーズが再建していないと言うのは“失礼”だとLTバクティアリ
2023年06月02日(金) 14:11今オフシーズン、グリーンベイ・パッカーズの屈強なレフトタックル(LT)デービッド・バクティアリはクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースの後任にジョーダン・ラブが就いた際にチームが再建モードに入ったと示唆したことで非難を浴びた。
今週、4月の発言を改めて明確にしたバクティアリは、フットボールで最も重要なポジションにおける移行についての自身の意見を曲げなかった。
『ESPN』によると、バクティアリは現地5月31日(水)に「殿堂入りが確実なクオーターバックから移行して再建していないと言うのは失礼なことだと思う」と語ったという。「ブレット・ファーブからアーロンに移行したときに再建しているわけじゃないって言ったとしたら失礼だろ。誰もアーロンのことを知らなかったし、彼が何を成し遂げるかも知らなかった。だから、俺はここで自分の言葉を撤回するつもりはない。だって、どうやって構築されてきたか、どうやってそれやキャップの後を追いかけてきたかを振り返ったとき、確実にそれを連想させるようなシチュエーションは山ほどあったし、俺たちは若いチームを擁している」
“再建”という言葉には“敗北”という意味合いが含まれている。ほとんどの“再建”チームは何もないところから構築し直すことを期待しながら、さまざまな要素が取り除かれているからだ。しかし、バクティアリは再建とは負けることを意味しているわけではないと水曜日に主張。どちらかといえば移行という意味合いが強いのだと説明している。
「(シアトル)シーホークスはラッセル(ウィルソン)の離脱から再建したと思っていて、それがどうなったかを見てほしい。俺はいつも逆の見方を示すことができる。それがぱっと思いついたことかどうかは分からないけど、俺はそういうふうに見ているし、シンプルな伝え方だろ。どういうふうにも考えられるし、その言葉でヒーローになりたい人にも、悪役になりたい人にも仕立てられるけど、それが俺の意味していることだ」
バクティアリが最初に再建について発言したとき、それは親友のロジャースと共にグリーンベイを去りたいと考えていることを意味しているのだろうとほとんどの人が考えた。しかしながら、31歳のバクティアリはそうではないと主張している。また、パッカーズ側も2023年に試合に勝つために彼を頼りにしているようだ。
パッカーズのヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーは「(バクティアリにとっては)難しいことだと確信している。信頼し、親しくしている人が移籍してしまうのは、いつだってつらいことだ。だが、彼は素晴らしい仕事をしてきたと思う。特にオフェンシブラインルームでは、本当にポジティブな影響を与えてくれている。私たちがそこに入ると、彼はいつもコーチングのポイントやヒントを与えてくれる。だから、彼は本当に良い仕事をしてくれていると思っている」と述べた。
パッカーズは未知数の司令塔に移行しようとしている上に、オフェンスは若手選手が多い。とはいえ、今のメンバーで成功する見通しがないような、才能に乏しいチームだというわけではない。ラブがフルタイムの先発として過ごす初めてのシーズンに十分なパフォーマンスを発揮すれば、パッカーズは勝てる可能性が比較的高いNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区でプレーオフ争いに加わることができるはずだ。
【RA】