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自分を見いだしてくれた故ジム・ブラウンのためにプレーするとブラウンズRBチャッブ

2023年06月08日(木) 10:56


クリーブランド・ブラウンズのニック・チャッブ【AP Photo/Ron Schwane】

プロフットボールの殿堂入りを果たしている元ランニングバック(RB)ジム・ブラウンが数週間前に亡くなってから彼への賛辞が次々と寄せられているなか、クリーブランド・ブラウンズのある選手は、フットボール界のレジェンドに敬意を払うために2023年シーズンのすべてを捧げるという。

NFLでの最初の5シーズンをブラウンズで過ごしてきたRBニック・チャッブは、チームのレジェンドに敬意を表して、今シーズンは「彼のためにプレーする」と語った。

「彼に出会えたことは間違いなく特別なことだった」とチャッブは現地7日(水)に述べている。「本当に恵まれていた。このチームにドラフトされ、あんなに偉大なランニングバックの後を継いでプレーできるなんて幸せだ」

5月18日に87歳で亡くなったブラウンはチームの特別顧問を務め、多くの現役選手と関係を築いてきた。チャッブもその一人で、ブラウンが亡くなった後に元ジェネラルマネジャー(GM)ジョン・ドーシーから聞いた話として、2018年のNFLドラフトの2巡目でチャッブを指名するよう、ブラウンがチームに強く勧めていたことを明かした。

「その話を聞けただけでも幸せだ。彼が俺の中に何かを見いだしてくれたなんて、すごく特別なことだ」とチャッブは述べている。

ブラウンとチャッブはチーム史上最高のランニングバックの2人かもしれない。チャッブはNFLでの5シーズンのうち4シーズンでプロボウルに選ばれ、ラッシュヤード(6,341ヤード)ではチーム歴代4位につけており、あと934ヤードでリロイ・ケリーを抜いてブラウンに次ぐ2位となる。

だが、そこからブラウンを超えるには相当の努力が必要となる。実際、チャッブはやっとブラウンの記録の半分に達したところだ。ブラウンは9年間の輝かしいキャリアで1万2,312ラッシングヤードを積み上げ、これは今もリーグ歴代11位の記録となっている。

チャッブはブラウンと話したとき、大半の話題はフットボール以外のことだったという。

「彼が俺に言ったことでたぶん一番印象に残っているのは、自分の信念を貫き通せということ」とチャッブは話している。「彼は強い人だった。たくさんのことに立ち向かい、自分らしさを貫いた。それが、彼との会話の中で得た一番大切なことだと思う。常に自分自身に忠実であるということ」

チャッブは亡くなった大先輩に敬意を表しながら、今シーズンもそれを継続することだろう。

【R】