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ブロンコスがDEフランク・クラークと1年契約へ

2023年06月09日(金) 09:30

カンザスシティ・チーフスのフランク・クラーク【AP Photo/Reed Hoffmann】

フランク・クラークはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区にとどまる。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地8日(木)に情報筋の話を元に伝えたところによると、ベテランのディフェンシブエンド(DE)であるクラークがデンバー・ブロンコスと550万ドル(約7億6,430万円)が完全保証された1年契約を締結するという。クラークの契約はインセンティブで最大750万ドル(約10億4,222万円)になるとペリセロはつけ加えている。

カンザスシティ・チーフスと契約再編で合意に至らなかったことを受けて、クラークは3月にフリーエージェント(FA)になった。ミシガン大学出身のクラークはチーフスでの4シーズンで多くの活躍を見せ、プロボウルには3度選出されたが、30歳の誕生日を迎えようとしている中で、期待通りの有益な市場は見つけられなかったようだ。

『NFL.com』のグレッグ・ローゼンタールがクラークの放出後に指摘していた通り、それはチーフスでのクラークの使用率が関係していたのかもしれない。クラークを重用していたチーフスは、この2シーズンでそれぞれ50回以上のプレッシャーを記録させていた。クラークは数千万ドルの複数年契約を見つける代わりに、1年前にラインバッカー(LB)ランディ・グレゴリーと契約してエッジラッシャーポジションで注目を集めたチームとの1年契約を受け入れようとしている。

ブロンコスが2022年に学んだように、デプスは重要だ。グレゴリーはブロンコスの一員になってから初めて臨んだシーズンに、膝を負傷して故障者リザーブ(IR)に置かれている。結果として、6試合に出場してサック2回という成績でシーズンを終えた。グレゴリーはシーズン第15週と第16週に復帰したものの、2試合で参加したスナップは合計34回で、大きなインパクトは残していない。

今季、クラークがロースターに入れば、ブロンコスはグレゴリーに大きく依存することなく、2人の30歳のラッシャーを当てにできる。グレゴリーが昨季と同じような状況に陥っても、ブロンコスには必要なときに頼れるクラークがいるはずだ。また、両者がそろっていれば、ブロンコスは彼らをローテーションで、あるいは補完的なラッシャーとして起用することができる。

クラークは8年間のキャリアでおよそ7,500万ドル(約104億2,226万円)を稼いできた。2023年にはその10%程度を受け取ることになりそうだが、それ以上に重要なのは、クラークがチーフス時代からよく知っているディビジョンで仕事を手に入れるということだろう。

【RA】