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ブラウンズで2シーズン目を迎えるQBワトソン「去年の自分よりかなり進んでいる」

2023年06月09日(金) 11:06


クリーブランド・ブラウンズのデショーン・ワトソン【AP Photo/David Richard】

クリーブランド・ブラウンズはエリー湖の湖畔にある本拠地で、2年目にクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンがプロボウル級の状態に戻ることに賭けている。

ワトソンは過去2シーズンで6試合にしか出場していない。2021年シーズンを欠場した彼は、マッサージセラピーのセッション中に性的不品行を働いたと24名の女性から告発され、性的不正行為に関するリーグの個人行動規範に違反したとして11試合の出場停止処分を受けた。

昨シーズンの終盤に復帰したワトソンは700日間もフィールドから離れていた選手のようだった。プレーはバラバラで、プロセスは遅々として進まず、オフェンスがうまく機能している様子は見られなかった。

ブラウンズはそのような問題が過去のものであることを期待している。

「去年の自分よりかなり進んでいる」とワトソンは現地7日(水)にチームの記者団に述べた。「フットボールに関して言えば、去年はとにかくフィールドに立って、新しいシステムを使い、今までとは違うチームメイト、違う選手たち、彼らのルートの走り方や(ヘッドコーチ/HC)ケビン・ステファンスキーのプレーコールなどに適応し、自分の知っているスピードでゲームをこなそうとするだけで精一杯だった。そこから一年が経って、ケビンやAVP(アレックス・ヴァン・ペルト攻撃コーディネーター)とやりたいことを話し合い、それに自信を持てることで、フィールドに出たときにもう少し速くプレーできるようになった」

昨年はいろいろな部分がかなりさびついていたことをワトソンは認めている。

「何かを長い間やめてしまうと、そのレベルでプレーしていなかったというだけで自然と自信を失ってしまうものだ」とワトソンは言う。「でも、自分の体や筋肉の使い方を忘れ、速さやプレーのし方を忘れたとしても、それらを完全に失うことはない。だから、去年はフィールドに戻るたびにその自信を高めていった。いったん離れていたけど、また戻って来て立て直そうとした。このオフシーズンに全力で投球したことで、確実に元の状態に近づいている。さっきも言ったように、とにかく練習を重ねるしかない」

ワトソンは6試合でキャリア最低となるパス成功率58.2%で1,102ヤード、タッチダウン7回、インターセプト5回を記録している。

ブラウンズはロースターをアップグレードし、オフェンスにはワイドレシーバー(WR)エライジャ・ムーアを加え、ディフェンスのフロントラインにも数人の選手を追加した。チームにとって最大のアップグレードは、ワトソンが2020年当時のトップ5プレーヤー並みの状態に戻ることだろう。

ワトソンが調子を取り戻せば、ブラウンズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の中で強豪チームになれるはずだ。もし彼がこのまま苦戦し続けるなら、ブラウンズが手放したトレードと契約は史上最悪の判断になりかねない。

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