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QBヤングをOTAでファーストチームに昇格させるも、現時点での先発指名を避けたパンサーズHCライク

2023年06月09日(金) 12:54


カロライナ・パンサーズからドラフト指名を受けたアラバマ大学のブライス・ヤング【AP Photo/Jeff Roberson】

ブライス・ヤングが正式に王座に就いた。

現地8日(木)、アラバマ大学出身でカロライナ・パンサーズからドラフト全体1位指名を受けた新人クオーターバック(QB)のヤングが、チームのOTA(チーム合同練習)で初めて先発ラインアップに加わっている。ヘッドコーチ(HC)フランク・ライクは報道陣に対し、今回の動きはトレーニングキャンプやレギュラーシーズン、そしてそれ以降に向けてヤングの準備を整えるための計画の一部だと語った。

木曜日、ライクHCは「今週はブライスが彼らと取り組んでいる」と述べ、こう続けている。「スコット(フィッタラー、ジェネラルマネジャー/GM)と私が当初から最適だと考えていたタイミングだった。綿密に計画を立て、スタッフともよく話し合い、オフシーズンの初め頃に、この週に彼を昇格させようと決めていたのだ」

「単純に次のステップに進むだけだ。“今週、彼を昇格させたいと思っていた”ということ以外、話すことは何もない。適切なタイミングのような気がしていた。彼は数週間、アンディー(ダルトン)を見ていた。それは本当に良いことだった。アンディーはとても高いレベルでパフォーマンスを続けている。ブライスもよくやっている。マット(コラル)もね。私たちは単純にチームの準備を整えようとしているのだ」

誰の目から見ても、ヤングに非常に協力的であり、それと同時に競争心も持ち合わせているダルトンは、ヤングの昇進に少しも驚いていないはずだ。これは常に予想されていたことであり、パンサーズファンにとって幸いなことに、ライクHCは先発の座をめぐる競争があると主張することによって無駄な議論を誘わないようにしている。

しかし、まだ確定したわけではない。

ヤングをシーズン第1週の先発に指名することに満足しているかと質問されたライクHCは「まだだ」と答えている。「彼はこちらが見たいと思っているものをすべて見せてくれている。だがやはり、これはドラフトにも通じることだが、決断しなければならない時が来るまでは決断しないものだろう? 私たちは彼にもチームにも、成長して先発の座を勝ち取る機会を与え続けるだけ。今のところ、彼も他の多くの選手も、その座を勝ち取るために必要なステップを踏んでいる。しかし、まだ決断を下す必要はないから、私たちはこのまま順調に進めていくだけだ」

典型的なコーチらしく、ライクHCは6月初旬の時点で断定的な口調で話すのを避けている。とはいえ、どう考えても、ヤングは先発の座に就き、チームを率いていくことになるはずだ。

常に礼儀正しいクオーターバックであるヤングは、ダルトンの協力に感謝することなくスターダムへの道を歩み始めることはないだろう。

木曜日、ヤングは報道陣に対して「アンディーから学べるということ。それは終わったことじゃない。毎日、俺はすぐそばで彼の動きを見ている」とコメントしている。「彼はロッカールームやミーティングルームで話しかけてくれて、あらゆることに対してアドバイスをくれる。フィールドの中や外で自分にどう対処するか。ロッカールームでどう振る舞うか。全部だ。それは自分にとって大きな助けになっているし、これからもそうだろう。アンディーは素晴らしい」

ダルトンはパンサーズの将来を担うヤングに必要な知恵を授け、信頼に値するバックアップとなるだろう。パンサーズはその将来を数カ月後に実現させ始めることになる。

【RA】