ニュース

フリーエージェントのWRディアンドレ・ホプキンスが来週ペイトリオッツを訪問へ

2023年06月10日(土) 11:38


アリゾナ・カーディナルスのディアンドレ・ホプキンス【AP Photo/Rick Scuteri】

ディアンドレ・ホプキンスのツアーに新たな目的地が加わった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地9日(金)に報じたところによると、ホプキンスは来週、ニューイングランド・ペイトリオッツを訪問するようだ。

フリーエージェント(FA)になったワイドレシーバー(WR)ホプキンスは、ペイトリオッツと話す前に、日曜日にテネシー・タイタンズを訪問する予定があるものの、タイタンズはホプキンスと新しい契約を結ばないと思われる。

5回プロボウルに出場したホプキンスにとって、ペイトリオッツは魅力的な目的地となるだろう。

ペイトリオッツに落ち着くと仮定すると、ホプキンスは若いクオーターバック(QB)が切実に必要としている、頼りになるターゲットをマック・ジョーンズに提供することになる。過去2シーズンで15試合(6試合は出場停止処分)欠場しているが、それでもホプキンスはNFLで最高のレシーバーの一人である。31歳の彼はまだ若いディフェンスバック(DB)を打ち負かすことができ、“ヌーク(ホプキンスの愛称)”の粘り強い手は彼を正真正銘のNo.1にしている。彼の相手と競り合った際のキャッチ能力とサイズによって、他のワイドアウトよりも優雅に年を重ねることができるはずだ。

ペイトリオッツはここ数年、正真正銘のトップレシーバーを保有していなかった。ホプキンスを獲得することで、ジョーンズはスクリメージラインから勝利に向け信頼ができ、的確なルートでしっかりとボールを受け、レッドゾーンで脅威となる選手を得ることができる。今年のフリーエージェントで加わったもう一人の選手、ジュジュ・スミス・シュスターにヌークを加えれば、表面上では、6月にはチームのWR陣が劇的に強化されるだろう。また、ホプキンスと契約することは、長年ビル・ベリチックの下で面目を失っていたケンドリック・ボーンを最終的に放出することになるかもしれない。

金曜日にホプキンスが攻撃陣にもたらすものは何かと聞かれたペイトリオッツのセーフティ(S)、エイドリアン・フィリップスはただ「手だ」と答えた。

フィリップスは『NBC Sports Boston (NBCスポーツ・ボストン)』を通して「彼はすべてをキャッチする。彼の活躍のハイライトを見ると、ワンハンドキャッチやそんなようなプレーばかりだ。彼のフィジカルはすごい。いつでもその能力をオンにすることができるんだ」と話した。

ペイトリオッツがホプキンスと契約する可能性があり、興味を持つであろう他の理由としては、攻撃コーディネーター(OC)のビル・オブライエンの存在がある。オブライエンがペイトリオッツに復帰することで、チームがヌークのリストから外れるという見方もあったようだ。しかし、ホプキンスが少なくとも訪問を予定しているということは、彼は元ヒューストン・テキサンズのコーチと再会する準備ができていることを示している。

テキサンズ時代、ホプキンスとオブライエンは常に一緒にいるような仲ではなく、反対の関係にあった。オブライエンはその後、ドル箱の小銭を得るためにアリゾナ・カーディナルスとレシーバーをトレードした。彼らはフォックスボロの地で和解する気があるのだろうか。

ペイトリオッツはこのオフシーズン、ホプキンスのトレードを検討したと伝えられているが、ホプキンスとの契約を引き受けながら、カーディナルスに資産を移したくなかったのだろう。彼がフリーエージェントである今、ベリチックはより彼に注目している。

ホプキンスの獲得が、AFC(アメリカン・フットボール・リーグ)東地区で繰り広げられる補強競争において、ペイトリオッツの競争力を高める上で大きな役割を果たすことは間違いないだろう。

【AK】