“NFLで最も難しい地区”も勝ち抜けると自信を持つペイトリオッツオーナーのロバート・クラフト
2023年06月10日(土) 18:07ニューイングランド・ペイトリオッツのオーナーであるロバート・クラフトは、厳しいAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区を勝ち抜くことができると楽観視している。
現地8日(木)にジレット・スタジアムで行われた毎年恒例の“Myra Kraft Community MVP Awards(マイラ・クラフト・コミュニティ MVPアワード)”の昼食会において、クラフトは「私は今年のドラフトが上手くいったと思うし、フィールド上で答え合わせが行われることを望んでいる。私は、選手、スタッフたちが非常に懸命に練習に取り組んでいると知っている。AFC東地区はNFLの中で最も難しい地区であり、チームのバランスも最も良いと思う。他の3チームはすべて良いチームだ。だから課題もある。でも、今年のチームには本当に期待しているんだ」と話した。
トム・ブレイディを中心に11年連続でAFC東地区を制したペイトリオッツは、過去3年間、それぞれ同地区で3位、2位、3位に入り、2021年にワイルドカードに1度出場している。
ビル・ベリチックのクラブが地区最下位になったのは、彼にとっての初年度であった2000年シーズンだけであり、当時は1地区に5チームが所属していた。
AFC東地区は、このオフシーズン、補強競争となった。
3連覇中のバッファロー・ビルズは、レナード・フロイドとプーナ・フォードでディフェンシブライン(DL)を強化し、1巡目でパスキャッチのできるタイトエンド(TE)、ダルトン・キンケイドを指名した。
マイアミ・ドルフィンズは、スターコーナーバック(CB)のジャレン・ラムジーをトレードで獲得し、ラインバッカー(LB)のデビッド・ロングを加え、守備コーディネーター(DC)のビック・ファンジオもチームに加えた。そして、ミネソタ・バイキングスからのリリースが正式に発表されたダルビン・クックを獲得する可能性があると報じられている。
最も注目すべきは、毎年苦戦を強いられているニューヨーク・ジェッツが、4度のNFL MVPであるアーロン・ロジャースを獲得し、最下位に沈む“ドアマット”的存在からAFC制覇の候補に躍り出たことである。
ペイトリオッツはかつて、AFC東地区の弱い相手チームを圧倒していた。しかし今、ペイトリオッツはAFC東地区という、表面上ではリーグ最強と思われる地区にいる。もしクラフトのチームがフリーエージェントのワイドレシーバー(WR)、ディアンドレ・ホプキンスを加えることができれば、地区優勝を争う可能性は大幅に高まるだろう。
【AK】