ニュース

NFL初の2,000レシーブヤード超えを可能と信じて目指すドルフィンズWRタイリーク・ヒル

2023年06月11日(日) 17:16


マイアミ・ドルフィンズのタイリーク・ヒル【AP Photo/David Becker】

マイアミ・ドルフィンズでの1年目でオールプロ選出のシーズンを過ごしたワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルがNFL記録に目を向けている。

参加義務のある最後のミニキャンプで、ヒルは今シーズンに2,000レシーブヤードを達成することが自身のゴールの1つだと話した。実際にそれを達成すれば、元デトロイト・ライオンズの殿堂入りWRカルビン・ジョンソンが2012年に残した1,964レシーブヤードの記録を超えることになり、全17試合のシーズンならそのマイルストーンを超えられるとヒルは考えている。

「ああもちろん、確実だ」とチームコメントの中でヒルは言っている。「1試合増えたことは俺にとってかなりのアドバンテージになると思う。だから可能だ」

昨シーズン、ヒルはクオーターバック(QB)のトゥア・タゴヴァイロア、テディ・ブリッジウォーターとスカイラー・トンプソンからパスを受けて、レシーブ(119回)とレシーブヤード(1,710ヤード)でキャリアハイを記録した。どちらもドルフィンズのシングルシーズン記録であり、2017年にジャービス・ランドリーが残したレシーブ数と、1984年にマーク・クレイトンが残したレシーブヤード記録を塗り替えている。

2023年シーズンに向けて、7度のプロボウルに選ばれているヒルはタゴヴァイロアという“最も正確なクオーターバック”がいることと、ヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルのプレーコールによってNFL記録の達成が可能になると考えている。

「俺はケガに注意して日々向上を願い、指導を望んでやってきている。そして周りには必要なツールがそろっていると思う」とヒルは話す。「NFLで最も正確なクオーターバックがいるし、NFL屈指の優れたコーチがいて、ポジションコーチだってモンスター級だ。その3つがそろっていて、俺が毎日向上を目指して記録をぶち破りたいという意志を持ち続ければできるさ。本当に破りたいと思っているんだ。だから、今年はそれが達成可能だと感じている」

ヒルがジョンソンのレシーブヤード記録を超えるには、全17試合でプレーして、タゴヴァイロアがフィールドに居続けることを願う必要があるだろう。4年目のNFLシーズンを迎えるタゴヴァイロアはまだ1年をフルにプレーしたことがなく、2022年シーズン中は2度の脳振とうを起こして早期離脱してしまった。3月にドルフィンズは彼の5年目オプション行使を決めている。このオフシーズン中のタゴヴァイロアはケガの回避に重点を置き、倒れた際に負傷しない力を身につけようと、柔術の技術を学んでいる。

オフシーズンのタゴヴァイロアの努力によって、マイアミの攻撃ユニットが7月のトレーニングキャンプ前に顔を合わせられることをヒルは願っている。

「俺は本気でトゥアがハワイに帰省してくれないかなと願っているんだ。そうしたら俺も家族とこっそり休暇を取って、ついでにワークもできるからさ」とヒルは打ち明けた。

【M】