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ミニキャンプを欠席したWRディッグスの状況を明らかにしたビルズHCマクダーモット

2023年06月15日(木) 09:49


バッファロー・ビルズのショーン・マクダーモットHC【AP Photo/Rick Osentoski】

ワイドレシーバー(WR)ステフォン・ディッグスのバッファロー・ビルズ内の立ち位置に
大きな懸念を表明した翌日、ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモットがディッグスの状況を明らかにした。

現地14日(水)、予定されていなかった記者会見に臨んだマクダーモットHCは、火曜日に実施された参加必須のミニキャンプの練習におけるディッグスの欠席は許可されていたものであり、水曜日に練習に戻ったディッグスは“求められたことをすべて遂行した”と説明している。

「私たちは良い会話、素晴らしいコミュニケーションができた」と報道陣に語ったマクダーモットHCは次のように続けた。「昨日は私たち全員が一息ついて、少し距離を置く必要があると感じるタイミングがあった。だから、私はステフに少し距離を置いて、その場を離れて練習が終わってから会話をする許可を与えた。つまり、はっきりさせておきたいのは、ステフが無許可で欠席したわけではなく、私が許可を出したということ。私たちはそういう会話をしたことによって、私が素晴らしいと考え、信じている状況に至った」

「時には会話をして、コミュニケーションをとる必要がある。ステフが積極的にコミュニケーションをとってくれたことには感謝している。彼は素晴らしい仕事をしたと思うし、あなたたちはステフがこのフットボールチームの重要なメンバーであることを理解する必要がある。彼はキャプテンの1人であり、このフットボールチームのリーダーでもある。このリーグで一流になるために、周りにいるどの選手にも負けないくらい、ものすごく懸命に取り組んでいる。私は彼が大好きだ。だから、あなたたちには実際どういう状況だったのかや、今どうなっているのかを理解してもらいたいと思った。なぜなら、フェアではないと思うことがいくつか言われていたからで、この状況を明確に説明したかったからだ」

マクダーモットHCの水曜日のコメントは、ディッグスが参加必須のミニキャンプを欠席したことを“とても懸念”していると報道陣に述べた火曜日の発言とはまったく対照的なものだった。

ディッグスと会話し、自分の発言に対する外部の反応を見る1日を得たことで、マクダーモットHCは水曜日に異なるスタンスをとり、団結を説きながら、クオーターバック(QB)ジョシュ・アレンが火曜日に示唆していたように、組織というのは物事を解決するのに少し時間を要するものなのだという説明をしている。

“とても懸念”しているという表現を使ったことについて質問されたマクダーモットHCは、自分はどの選手が欠席した場合もそういう反応をするのだと述べた。

マクダーモットHCは水曜日に「選手が何か事情があって欠席したり、ここに来なかったりするとき、私はいつでも心配する」と強調した。「どんな選手に対しても、特にステフのように私たちにとって重要な選手に対しては、そう思うのだ。だから、フィールド外の理由であれ、フィールド上の理由であれ、それがケガであってもそれ以外の理由であっても、選手が欠席したら私は心配する。自分はそういう人間なのだ」

「とても懸念していると言ったのは、うちの選手に関する状況だったからで、私たちが解決しなければならないことだったからだ。健全な会話をすることができたし、私はそれにとても感謝している。そういう健全な会話ができたら、より良い状況に至ることができるし、私はそれをうれしく思っている。私たちは今、そういう状況にいると感じている」

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは火曜日に、ビルズとディッグスが“内部の事情”に対処しており、両者が“解決に向かっているところ”だと報じていた。

ディッグスが戻ってきたことを受けて、マクダーモットHCは水曜日に「解決した気がする」とコメントしている。

これが、スリリングでありながら、フラストレーションを引き起こすような道のりにおける一過性の問題に過ぎないのか、より大きな問題が起こる前兆なのかは現時点では分からない。2020年に、ディッグスが不満を抱えていたことがミネソタ・バイキングスからビルズへのトレードにつながったことを踏まえると、今後の動向を見守る価値はあるだろう。

AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区の王座とカンファレンスタイトルの両方を争うことが期待されているシーズンに向けて準備を進めているビルズにとって、そうした目標を達成するためにディッグスが必要なのは間違いない。彼を満足させ続けることは重要であり、ビルズは今週、それに成功したようだ。

【RA】