シーズン開幕前の契約延長を期待するコルツRBテイラー
2023年06月15日(木) 10:37今オフシーズン、ランニングバック(RB)市場の低迷を受けてリーグには新たな風が吹き込んでおり、その結果として、高給取りのベテラン選手は放出され、長期契約ではなくフランチャイズタグが選択され、ほとんどのフリーエージェント(FA)選手はほどほどの契約に落ち着いている。
市場を注視しているランニングバックの中には、ルーキー契約の最終年を迎えようとしているインディアナポリス・コルツのスターRBジョナサン・テイラーもいる。
現地14日(水)、ランニングバックたちは自分たちの価値のために戦っていると思うかと質問されたテイラーはこう答えた。
「ああ、間違いなくそうだろう。悲しいし、最悪だ。多くのポジションがチームのために多くのことをやっている。特に、ランニングバックポジションについて言えば、実体験として、俺たちは多くのことを実行していると言える。ただ公平に扱われたいと思っているだけなのに、そういう扱いを受けることさえない。自分がチームにもたらすものを評価されたいだけだ。自分のためじゃなくてチームのためにね。じゃあ、何をチームにもたらすんだろう? ただ選手たちが戦う姿を見て、うまくいくように願うだけだ。なんでみんながトレードを要請するのか、それを求めるのか分かるだろ。彼らはただ、コーチやチームメイトだけじゃなくて組織からも評価されたいと思っているだけ。それはこれからもし続けなきゃいけないことなんだと思っている」
かつてドラフト2巡目指名を受けてNFL入りしたテイラーは、コルツの主力選手として3シーズンでキャリー756回、3,841ヤード、タッチダウン33回を記録してきた。2021年には、リーグで最多のキャリー332回、1,811ヤード、タッチダウン18回をマーク。昨シーズンはケガが原因で11試合の出場にとどまり、成績も落ちている。
市場が低迷しているにもかかわらず、シーズン開幕までの契約延長が実現し、コルツにとどまることができると楽観視している24歳のテイラーは、次のようにコメントした。
「そうなるといいんだけど。俺たちは間違いなく(その話題に)触れている。彼らが価値を理解してくれることを願っている。こっちも価値を説明できたらいいんだけど、説明が必要というわけではない。俺たちは単にここにいたいだけ。すでに言ったように、チームやコミュニティに貢献し、コミュニティを盛り上げるためにね。この先どうなるかは分からない。今は彼ら次第っていう感じだけど、これからも毎日、取り組み続けるつもりだ」
「過去を見ても、フィールドの内外で価値を示した選手は、ここにとどまる傾向がある。自分の目標で、ドラフトされてから初めて迎えたシーズンに思ったのは、コルツの一員として引退したいということ。だから、組織も同じように考えてくれていることを願っている。俺がそう考えているからな」
長期的な合意に至れなかった場合、コルツは次のオフシーズンにフランチャイズタグをテイラーに指定する可能性がある。
2022年に負傷した足首を修復するために手術を受けたテイラーはその間、リハビリを続けることになる。7月下旬から実施されるトレーニングキャンプには間に合わせたいと話しているテイラーは「間違いなく、それが目標だ」と強調した。
調子を取り戻し、新ヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンのスキームで好調なシーズンを送れば、テイラーが2023年以降もコルツのオフェンスにとって重要であることは明確になるだろう。
【RA】