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QBハウエルが先発になると予想するコマンダースWRドットソン

2023年06月15日(木) 14:29

ワシントン・コマンダースのサム・ハウエル【AP Photo/Nick Wass】

ワシントン・コマンダースのクオーターバック(QB)ポジションは5年以上にわたって絶え間なく変化しており、チームは6年連続で違うクオーターバックをシーズン第1週の先発に起用してきた。

コマンダースは2023年シーズンにその連続記録を7年に伸ばす運命にあるようで、ワイドレシーバー(WR)ジャハン・ドットソンはトレーニングキャンプの前にすでに新しいQB1が確定していると考えている。

現地13日(火)に『Jim Rome Show(ジム・ローム・ショー)』に出演したドットソンは「うちのクオーターバックの状況は落ち着いたと思う。俺はサム・ハウエルが先発になると思っている。俺は完全に彼を信頼している。いつも言っているんだけど、彼はフィールドでものすごく楽々と投げているように見せられる選手なんだ」と語った。

ヘッドコーチ(HC)ロン・リベラは先週、先発の座をかけた競争は現在もハウエルとジャコビー・ブリセットの間に存在しているとコメント。とはいえ、今回のドットソンの発言は、リベラHCが今年2月に、ハウエルがチームのトップクオーターバックとしてオフシーズンを迎える可能性が高いと述べていたことに一致している。

2022年ドラフト5巡目指名を受けたハウエルは、昨シーズンのほとんどをカーソン・ウェンツ(7試合に先発)とタイラー・ハイニケ(9試合に先発)――今となってはどちらもチームにいない――の控えとしてベンチで過ごしていたが、キャリアで初めて先発を務めたシーズン最終戦の活躍により、チームの先発候補に浮上した。

ハウエルは19回のパスアテンプトのうち57.9%しか成功しておらず、169ヤード、タッチダウン1回、インターセプト1回という成績だったが、周りにいたチームメイトは彼の指揮に呼応している。4試合連続で白星を挙げられず、シーズン第18週を迎える前にプレーオフ争いから脱落していた中で、ハウエル率いるコマンダースは底力を発揮し、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区の優勝争いに絡んでいたダラス・カウボーイズに26対6で勝利した。

ブリセットは2022年シーズンにクリーブランド・ブラウンズで11試合に先発出場し、2,608ヤード、タッチダウン12回、インターセプト6回を記録した、実績のあるオプションとしてワシントンにやって来たが、昨シーズンからオフシーズンプログラムを通してハウエルのことを十分に見てきた様子のドットソンは、若手QBの肩を持っているようだ。

ドットソンが考えているようにハウエルが先発の座を勝ち取った場合、2022年ドラフト組の2人は、2018年シーズン以降に一度も得点で23位を上回っていないコマンダース攻撃陣の軌道修正に貢献するという課題に取り組むことになるだろう。

ドットソンがハウエルを称賛している様子からは、自分たちならそれができると信じていることがうかがえる。

ハウエルについて「彼は素晴らしいリーダーだ」と強調したドットソンは「彼はNFLのオフェンスをどうやってリードするかを学んでいる。俺たちと同じように、新しいオフェンスの中で、要領をつかもうとしているところだ。彼のことを考えるとすごくワクワクする。試合に出て彼のためにプレーし、彼の仕事をできる限り楽にするのが待ち遠しい。楽しみだ」と続けた。

【RA】