ミニキャンプを欠席したDTジョーンズはトレーニングキャンプに参加する見込みだとチーフスHCリード
2023年06月16日(金) 09:41カンザスシティ・チーフスのディフェンシブタックル(DT)クリス・ジョーンズは今週に行われた参加必須のミニキャンプに姿を見せなかった。
ジョーンズの欠席理由は要約すると単純なものになる。つまり、彼は契約延長を望んでいるのだ。これに気づいているチーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードは、ジョーンズの欠席を気にしていない様子を見せている。
現地15日(木)、リードHCは「クリスはここにいなかった。去年と同じような感じだろう。それが彼の選択で、ここに来ないことを選んだのだ。トレーニングキャンプには参加すると確信している」と述べた。
ジョーンズの望みを特定するのは難しいことではない。今週、ジョーンズはチーフスに対する見え透いたメッセージを込めた動画を『Instagram(インスタグラム)』に投稿。映像には、ジョーンズがクオーターバック(QB)ブライス・パーキンスをサックした後に想像上のドル紙幣を降らせるような動きをとって祝う様子が映っている。
ジョーンズは2020年に締結した4年8,000万ドル(約112億0,296万円)の契約の最終年を迎えており、基本給は1,950万ドル(約27億3,092万円)と設定されている。しかし、7月に29歳になるジョーンズには今シーズン以降の保証が何もない。そこで、不可能になる前にもう一度、大型契約を結んで報酬を確保したいと望んでいるのだ。
リードHCは資金管理をフロントオフィスに任せている。そんなリードHCのジョーンズに対するメッセージはシンプルであり、トレーニングキャンプに参加するときは“万全の状態で臨め”というものだ。
「ああ、私がそれに対処することすらない。それについてはブレット(ヴィーチ、ジェネラルマネジャー/GM)と彼のグループに任せている」と語ったリードHCは「そこにいるならいたらいいし、いなくても私たちは続けていく。それは取引の1つだ。彼らはすべて解決してくれるだろう。彼らはコミュニケーションをとっているし、それが重要なのだ」と続けている。
こうした発言からは、リードHCがジョーンズの状況を心配していない様子がうかがえる。欠席に対する罰金はチームの裁量に任されているため、チーフスが6月のセッションに参加していないジョーンズに罰金を科すことが保証されているわけではない。チーフスがジョーンズに罰金を科すことをいとわなかったとしても、ジョーンズはこれまでのキャリアで罰金を免れるのに十分な活躍をしてきた。
現在は2022年に素晴らしいシーズンを送った選手のために、契約延長に関する数字面や詳細をつめているところなのだろう。ジョーンズは昨季、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームで重要なサックを決め、チームの4年で2度目のスーパーボウル制覇に貢献した。現時点でキャップスペースに大きな余裕があるわけではない――実際には100万ドル(約1億4,004万円)以下だ――が、チーフスはジョーンズの価値を2023年に改めて確信する必要がないはずだ。
この問題が解決し、ジョーンズが仕事に復帰するのは時間の問題だろう。
【RA】