16回のサックを決めたシーズンを経た後も成長の余地はまだあると語るイーグルスOLBレディック
2023年06月20日(火) 12:01昨季、アウトサイドラインバッカー(OLB)ハサン・レディックはフィラデルフィア・イーグルスで素晴らしいシーズンを過ごしたが、次のシーズンではそれ以上の活躍がしたいと意気込んでいる。
イーグルスでの2年目を迎えるレディックは、これまでの成功体験をもとに、2023年シーズンに再びイーグルスをスーパーボウル出場に導くことを目指している。
『Philadelphia Inquirer(フィラデルフィア・インクワイアラー)』によると、レディックは毎年主催しているユースキャンプで「俺は絶好調だ」と語ったという。「おかしく聞こえるだろうけど、自分にはまだ進めるレベルがある気がしている。ものすごくワクワクしているし、また素晴らしい1年にしたいと考えている。去年、自分がやったこととチームがやったことをこれからも進化させ続けたい」
昨季はレディックにとって過去最高のシーズンだったと言えよう。カロライナ・パンサーズでわずか1シーズンのみ過ごした後、レディックはイーグルスと3年4,500万ドル(約63億7,603万円)の契約を結んで地元のフィラデルフィアに戻ってきている。28歳のレディックはイーグルスの一員として初めて過ごしたシーズンにサック数(16回)でキャリアハイを更新。さらに、26回のクオーターバック(QB)ヒットと5回のフォースドファンブルも記録している。そうした活躍によって、テンプル大学出身のレディックはキャリアで初めてプロボウルに選出されるという栄誉に輝いた。
スーパーボウル制覇こそ逃したものの、イーグルスの守備ユニットは歴史的な活躍をした。ディフェンシブエンド(DE)ブランドン・グラハム、DEジョシュ・スウェット、ノーズタックル(NT)ジャボン・ハーグレイブ、レディックなどの貢献により、イーグルスは2022年シーズンにプレーオフを含めて78回のサックを記録している。イーグルスはスーパーボウル時代のディフェンスが記録した1シーズンあたりの最多サック数(82回)の更新まであと5回というところまで迫った。
ハーグレイブがサンフランシスコ・49ersに移った上に、イーグルスの守備コーディネーター(DC)を務めていたジョナサン・ギャノンがアリゾナ・カーディナルスのヘッドコーチ(HC)に就任したため、イーグルス守備陣が2023年に昨季と同じような成功を繰り返すのは厳しいのかもしれない。イーグルスはドラフト1巡目で2人の守備選手を指名しており、ディフェンシブタックル(DT)ジェイレン・カーターおよびラインバッカー(LB)ノーラン・スミスを獲得した。フロントラインやコーディネーターが変わっても、イーグルスは目標に到達できると考えているレディックは、次のように話している。
「俺たちは自分たちの最終的な目標を把握している。でも、それは自分たちが継続的な成功を収めるために努力するところから始まる」
レディックとその仲間たちは7月にトレーニングキャンプで、成功につながるステップを積み重ねようとしている。
【RA】