NFLオーナーたちが現地7月20日に臨時会議、コマンダース売却を採決する可能性も
2023年06月26日(月) 08:50現地7月20日(木)に行われる臨時リーグミーティングについての通知が、NFLの各チームに22日(木)に届いたという。このミーティングでは、オーナーたちがワシントン・コマンダースのジョシュ・ハリス率いるグループへの売却を検討することになっており、投票が行われる可能性もあるとのこと。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが23日(金)に情報筋の話を元に報じている。
第一報を伝えたのは『The Washington Post(ワシントン・ポスト)』だ。
4月13日、複数のプロスポーツチームを共同所有しているハリスは、NFL史上最高額の60億5,000万ドル(約8,684億2,003万円)でフランチャイズを買収することでコマンダースオーナーのダン・スナイダー、ターニャ・スナイダー夫妻と合意。両者は5月12日に売買契約を締結した。
この契約はリーグの32名のオーナーのうち4分の3(24名)以上の賛成票を得てNFLに承認される必要がある。
スナイダーとコマンダースは現在も、職場での不適切な行為および違法な財務行為に関する疑惑について、元連邦検事メアリー・ジョー・ホワイトが指揮を執るリーグ内部調査の対象となっている。また、コマンダースは最近、ファンのシーズンチケットのデポジットマネーをめぐって、メリーランド州およびコロンビア特別区との訴訟で和解した。
スナイダーが元チーム従業員から議会の円卓会議で性的不品行を受けたと告発された後、NFLは2022年2月にホワイトを調査責任者として採用。スナイダーは疑惑を否定している。
リーグによる最初の独立調査を担当したベス・ウィルキンソン弁護士の事務所は、ワシントンの職場文化が有害であると指摘。その後、ホワイトによる調査が実施された。スナイダーとチームは2021年7月に1,000万ドル(約14億3,573万円)の罰金を科され、リーグはスナイダーが日常業務を妻に引き継いだと述べている。一方で、ウィルキンソン主導で行われた調査に関する書面での報告書は公表されていない。
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