ニュース

ペイトリオッツはAFC東地区で“クレイジーな”QBたちと対戦するとDBフィリップス

2023年07月14日(金) 14:17


ニューイングランド・ペイトリオッツのエイドリアン・フィリップス【NFL】


AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区には一流のクオーターバック(QB)が集結しており、9月にシーズンが開幕すれば、ニューイングランド・ペイトリオッツのディフェンスは彼ら全員と対峙することになる。

QBジョシュ・アレンを擁するバッファロー・ビルズは3年連続で地区優勝しており、マイアミ・ドルフィンズにはQBトゥア・タゴヴァイロアのパスを受ける機敏なワイドレシーバー(WR)が多くそろっている。また、ニューヨーク・ジェッツはMVPに4度輝いたQBアーロン・ロジャースを新たに加えたばかりだ。こうしたことから、AFC東地区は今季の注目地区となっている。

現地13日(木)、『NFL Total Access(NFLトータル・アクセス)』でマイク・ヤムとモーリス・ジョーンズ・ドリューのインタビューに応じたペイトリオッツのディフェンシブバック(DB)エイドリアン・フィリップスは、同地区の強力なオフェンスおよびそのQBと年に2回対戦する準備をしなければならないことについて聞かれた際に、自分たちの地区が急激に強くなったことに対する驚きを示した。

「厳しくなるだろうね」と予想したフィリップスはこう続けている。「このティビジョンがすでにタフなのは分かるだろ。バッファローは自分たちの仕事をして、ジョシュ・アレンがボールを持っていて、マイアミではマイク・マクダニエル(HC/ヘッドコーチ)が調子を上げている。それからアーロン・ロジャースがジェッツに行った。クレイジーだ」

2022年シーズン、ペイトリオッツの守備陣は決して見劣りするものではなかった。総合では8位につけ、シーズン第11週のジェッツ戦から見てとれるように、オフェンスが得点を挙げるのに苦労した試合ではチームが勝利にこぎつけるのに貢献している。

地区内に才能のある選手が多くいることから、ライバルチームを封じ込めるにはロースター全体の努力が必要ではあるものの、ディフェンスにとっては歓迎すべき挑戦だと認めたフィリップスは次のように語った。

「身体を整え、自分たちの仕事をし、1対1のマッチアップにすべて勝ち、自分たちの能力を最大限に発揮すれば、誰とでも戦えるという心構えで臨むつもりだ。だから、あまり心配はしていないし、実際はその状況を気に入っている。俺たちは競争が大好きで、最高の相手と戦うのが大好きだからな。その地区を勝ち抜けば、実力は十分だということだ」

ペイトリオッツは地区ライバル以外との試合も軽視することはできず、同地区対決と同様に厳しい戦いを強いられそうだ。ペイトリオッツはシーズン初戦で、昨季にMVPの投票で2位に輝いたQBジェイレン・ハーツが指揮を執る、スーパーボウルに出場するも惜しくも敗れたフィラデルフィア・イーグルスと対決する。また、シーズン後半には、ジャスティン・ハーバート率いるロサンゼルス・チャージャーズや、パトリック・マホームズ率いるスーパーボウル王者のカンザスシティ・チーフスといった同じカンファレンスのチームと対戦する予定だ。チャージャーズやチーフスは、AFCに若くて危険なQBが増えていることを示すほんの一例だと言えよう。

「文字通り、1週間も休めないだろう。つまり、それがNFLだし、どんな日曜日でも負ける可能性はある。だけど、AFCだけを見てもかなり手強い。今年のスケジュールを見ると、優秀なクオーターバックや、スラントで80ヤードを稼げるようなスキルプレーヤーがたくさんいる。だから、俺たちは毎週、確実に調整しなきゃいけない」とフィリップスは話している。

ペイトリオッツ自体のQB計画については、現時点ではマック・ジョーンズが先発を続ける見込みだ。とはいえ、昨季にジョーンズが精彩を欠いていたことから、現状を変えるのではないかといううわさは絶えない。ヤムからジョーンズの地位はどれほど揺るぎないものなのかと質問されたフィリップスは、その話題に触れることをためらっている。

「俺を困らせようとしているのか?」と返答したフィリップスは「1つ言えるのは、俺が言えるのはこれくらいなんだけど、俺は彼らとミーティングしているわけじゃないから、あっちで何が起こっているのかは知らない。でも、マックもみんなも競争していて、俺たちは誰であろうと一緒にやっていくつもりだということは言える。それはビル(ベリチックHC)とかオフェンスサイドの人間が決めることだけど、どっちにしても俺たちは(ジョーンズと)やっているし、ディフェンス面だけを気にかけている」と続けた。

【RA】