ニュース

タイタンズとWRホプキンスが2年約36億円で契約合意の見通し

2023年07月17日(月) 10:41


アリゾナ・カーディナルスのディアンドレ・ホプキンス【AP Photo/Rick Scuteri】


ワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスがAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区に戻るようだ。

現地16(日)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のインサイダー、イアン・ラポポートが情報筋の話として、テネシー・タイタンズがオールプロ3回選出のWRホプキンスと2年2,600万ドル(約36億591万円)の契約を結ぶ見込みだと報じた。この契約は1年目の基本額が1,200万ドル(約16億6,424万円)で、最大1,500万ドル(約20億7,976万円)になる可能性があり、インセンティブを加えると総額3,200万ドル(約44億3,798万円)に上るとラポポートは伝えている。

5月末にアリゾナ・カーディナルスを解雇されたホプキンスは、6月11日に、フリーエージェントとして初めての訪問先としてタイタンズを選択し、面談に臨んでいる。その後、ニューイングランド・ペイトリオッツとも会い、1カ月間、市場を待ったものの、最終的にタイタンズのチャンスは逃せないものだと感じたようだ。

ホプキンスの契約はタイタンズの新ジェネラルマネジャー(GM)ラン・カーソンがテネシーの在任期間に初めて手にした大型契約であり、チームが2022年NFLドラフト中にA.J.ブラウンをトレードした後に抱えていた空白を大いに埋めるものとなる。

ホプキンスは過去2シーズン、6試合の出場停止処分とさまざまなケガのために15試合を欠場しているが、31歳にして違いを生み出す選手であることに変わりはない。その間に出場した19試合ではレシーブ106回、1,289ヤード、タッチダウン11回を記録。常にフィールド上での立ち位置を作り出し、スペースがないときでも驚異的なキャッチを見せた。

また、ホプキンスは10年間のキャリアでレシーブ853回、1万1,298ヤード、タッチダウン71回を記録し、プロボウルに5回選出されている。プロボウル出場は1回を除きすべてテキサンズでのもので、今後はライバルとして年2回対戦することになる。

ホプキンスは契約と同時にタイタンズで最も危険なワイドレシーバーとなる。ホプキンスの存在は、昨年、ブラウンの後釜としてタイタンズがドラフト1巡目に指名したトレイロン・バークスの成長を促進する助けにもなるはずだ。

バークスはルーキーシーズンに苦戦を経験しており、オフシーズンプログラムでは喘息による制限を抱えたこともあり、停滞しがちなタイタンズオフェンスで輝きを放つのに苦労した。初めてのシーズンは11試合に出場してレシーブ33回、444ヤード、タッチダウン1回で締めくくっている。

ホプキンス加入により、バークスとホプキンスの2人がパスオフェンスの中心となるだろう。

その攻撃を誰がセンターの後ろでリードするかはまだ分からない。クオーターバック(QB)ライアン・タネヒルが現職の先発だが、彼は契約金も保証されないまま35歳のシーズンを迎えるレームダック(死に体)のクオーターバックのようだ。昨年のドラフト3巡目指名のマリク・ウィリスと今年のドラフト全体33位指名のウィル・レビスも司令塔の座を争うだろう。

ホプキンスの存在はトップに立つ人をさらに引き立て、タイタンズがジャクソンビル・ジャガーズからAFC南地区の王座を奪還する可能性を高める。

【KO】