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カウボーイズRBポラードの長期契約は成立せず、今季はフランチャイズタグでプレーへ

2023年07月18日(火) 09:23


ダラス・カウボーイズのトニー・ポラード【AP Photo/Bruce Kluckhohn】


ダラス・カウボーイズのランニングバック(RB)トニー・ポラードは2023年シーズンも契約最終年としてプレーすることになった。

長期契約が成立しないまま期限にあたる17日(月)アメリカ東部時間16時を迎えたポラードは、今年3月にサインしたフランチャイズタグで2023年シーズンにプレーする予定だ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェーン・スレーターが月曜日に情報筋の話をもとに、長期契約について広範囲にわたる議論はなされていなかったと報じている。

ポラードは2023年シーズンにフランチャイズタグで、完全保証された1,009万1,000ドル(約13億9,956万円)を受け取る予定だ。

ランヤード(1,007ヤード)とタッチダウンラン数(9回)でキャリアハイを更新した上で、371レシーブヤード、タッチダウンレシーブ3回と空中戦でも活躍し、キャリアで初めてプロボウルに選出されるという自己最高のシーズンを経て、2023年シーズンを迎えようとしているポラード。ビッグプレー能力を示したポラードのキャリー数(193回)は、2022年シーズンにNFLで1,000ヤードを突破したランニングバックの中で最も少なかった。

ポストシーズンでは、カウボーイズがワイルドカードラウンドでタンパベイ・バッカニアーズに勝利した際にキャリー15回で77ヤードをマークするという活躍を見せたポラードだが、ディビジョナルラウンドのサンフランシスコ・49ers戦の前半で足を骨折し、ブレイクを果たしたシーズンを不本意な形で終えた。

負傷してからずっと前向きな見通しを持っていたポラードは、最近も以前より“速くなった”と感じており、“予定より少し早く”回復していると話している。

かつてドラフト4巡目指名を受けたポラードの台頭により、カウボーイズは長年チームに在籍し、2016年シーズン以降に1万0,598スクリメージヤードを稼いでNFLをけん引しているRBエゼキエル・エリオットを放出。2023年シーズンを前にチームには大きな変化がもたらされた。

エリオットのようなスター選手であり、ファンも多い選手をカットするという決断は、ポラードがいたことで容易になっている。ポラードは2023年に初めてカウボーイズの主力ランニングバックになることが決まっているものの、安定した報酬アップはまだ先の話となるようだ。

【RA】