RBセイクワン・バークリーとジャイアンツは長期契約に至らず
2023年07月18日(火) 09:58ランニングバック(RB)セイクワン・バークリーのニューヨークでの未来には、いまだ暗雲がかかっている。現地17日(月)の長期契約締結期限を迎えても、バークリーとニューヨーク・ジャイアンツは合意に至らなかったと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、トム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが伝えた。
フランチャイズタグを指定されたバークリーとビッグブルーが複数年契約を結ぶための期限が月曜日に過ぎたことで、バークリーは1年契約でプレーすることになっている。
3月初めにクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズと大型契約を交わしたジャイアンツは、バークリーに1,009万1,000ドル(約13億9.973万円)の非独占的フランチャイズタグを指定した。これによってドラマに満ちたオフシーズンの交渉が始まったものの、最終的にその交渉が実ることはなかった形だ。
1年契約の内容については交渉を続けることが可能だが、複数年契約については2023年シーズン中は棚上げされることになる。
ジャイアンツは2024年に、2023年の契約の120%の額で再びバークリーにフランチャイズタグを指定することができる。
長期契約の期限が過ぎたことで、バークリーがいつチームに合流するのかが次の問題になってくる。テンダーにサインしていないバークリーは現時点で契約下になく、7月25日(火)に始まるトレーニングキャンプを欠席しても罰金の対象にはならない。
先月、26歳のバークリーは長期契約がない場合に2023年シーズンへの参加を見送る可能性を否定していなかった。その際、バークリーは期日が過ぎた場合は“対話”を持つ必要があると指摘。最も近いところでシーズン全体をオプトアプトしたのは2018年のリビオン・ベルだった。
シーズン全体を逃すのを避けるために、序盤は不参加で後ほど合流する可能性もある。
バークリーがブライアン・ダボールヘッドコーチ(HC)の攻撃陣にとって重要な存在であることに疑いはない。バークリーにはフィールドを駆け抜けてタッチダウンを決める能力のみならず、フィールドにいるときには常に相手ディフェンスの注意を引くことで、他の攻撃陣のチャンスを開く力がある。
しかしながら、ランニングバック市場自体の衰退と、マーケット最高額を回避したいというジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーンの意向から、交渉は膠着(こうちゃく)していた。
7月17日の期限はもう過去のものになったが、トレーニングキャンプ開始が近づく中、2023年やそれより後のバークリーの未来はビッグブルーにとっての大きな疑問になっている。
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