タンパベイ・バッカニアーズのクオーターバック（QB）事情はトレーニングキャンプの開始が迫っている現在も未解決のままだ。今のところ、ベイカー・メイフィールドとカイル・トラスクの両方が候補に挙がっている。

今週、オフシーズンのワークアウトを通してメイフィールドの様子を見ていて気づいた点について話したバッカニアーズのラインバッカー（LB）ラボンテ・デービッドは、すでに、28歳のメイフィールドが示した新チームに対するアプローチに好感を持っており、クオーターバックのポジション争いがメイフィールドから何を引き出すのか楽しみだと語った。

『JoeBucsFan.com（ジョー・バックス・ファン）』によると、デービッドは『SiriusXM NFL Radio（シリウスXM NFLラジオ)』のインタビューで「明らかにベイカーはすでに“その人”で、みんなが彼に期待する通りのパフォーマンスを求められている」と言い、次のように続けた。「ベイカーはロッカールームにおいて素晴らしい存在だ。彼が仕事に取り組む準備ができた姿勢で入ってくる様子が好きだ。すでにみんなに愛されているし、練習への取り組み方も素晴らしい。だから、ベイカーには間違いなく素晴らしいところがある。チームをプレーオフに導き、これまでに素晴らしい結果を残してきた」

「だから、彼らとの競争はとても激しくなるだろうな、俺はその一部でいられることを嬉しく思う」

メイフィールドが今オフシーズンに移籍してきた際、多くの人はメイフィールドがバッカニアーズの先発QBの最有力だと予想していたが、チームはトラスクにもその座を勝ち取るチャンスが残されていると明言している。

メイフィールドにはNFLでの先発経験が5年間あるのに対し、トラスクは2021年ドラフトでバッカニアーズに指名されて以降、1試合しか出場していない。トラスクはパス9回中3回成功で23ヤードを獲得したものの、これでは何の結論も導き出せない。

NFLでの経歴が大きく異なる2人の選手がこのような状況に置かれた場合、最終的にどちらが優位に立つのか、さらに、バッカニアーズがデプスチャートを発表するのはシーズン間近になるのか、注目が集まる。今のところ、攻撃コーディネーター（OC）デイブ・カナルスは「決断を急がない」と述べ、2人に実力を証明する機会を長く与えたいと語っている。

しかし、競争相手とはいえ、メイフィールドもトラスクもこの状況を冷静に受け止め、仲間意識を持って互いに協力し合っているとデービッドは言う。

「ミニキャンプの間、彼らが本当に楽しんでお互いを助け合っているのを見るのは、実に楽しかった」とデービッドはコメントした。「それは間違いなく見ていて嬉しい」

バッカニアーズのベテラン選手たちは7月25日にトレーニングキャンプに参加する。そのとき、メイフィールドとトラスクの間の競走は本格化するのだ。しかし今のところ、第1週にバッカニアーズがミネソタ・バイキングスを訪問するとき、どちらが先発になるかは誰にもわからない。

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