ビルズが取締役副社長兼COOのロン・ラッキアと決別
2023年07月20日(木) 12:21バッファロー・ビルズのオーナーであるテリー・ペグラが現地19日(水)、15億4,000万ドル(約2,144億1,959万円)の新スタジアム契約の交渉で主導的役割を果たしたロン・ラッキアがチームの最高幹部から外れたと発表した。
袂を分かつことになったという発表の中で、ペグラは“自分たちの構造を見直し、改善する”必要性を判断するために、チームのビジネス面を数カ月にわたって評価してきたことを挙げた。ペグラはラッキアの長年の努力と献身に感謝し、今後の健闘を祈っている。
今回の動きの中で、ペグラはこれまで妻が務めていた球団社長の役割を引き継ぐことになった。この13カ月間、チームを離れていたキム・ペグラは、心停止に陥った後、言語と記憶に大きな問題を抱えている。
今回の人事異動の一環として、ペグラはジョン・ロスがラッキアに代わって取締役副社長兼チーフオペレーティングオフィサー(COO)の肩書きを引き継ぐと発表。ロスは今後、ビルズとペグラが所有しているNHLチームのバッファロー・セイバーズで業務を分担する。今年1月に採用されてからロスはセイバーズのCOOを務めてきた。
ラッキアは『Associated Press(AP通信)』が残したボイスメッセージとテキストメッセージに返答していない。
2017年から勤務していた『Pegula Sports and Entertainment(ペグラ・スポーツ・アンド・エンターテイメント)』の日常業務を実質的に取り仕切っていたラッキアの退任は意外な動きだと見られている。彼はキム・ペグラが病に倒れた後、スタジアム交渉の窓口役を引き継いでいた。
ラッキアがテリー・ペグラおよびニューヨーク州キャシー・ホークル知事とステージを共にし、現在のスタジアムの向かいに建設されるビルズの新スタジアムの起工を祝ったのは、わずか6週間前のことだった。この計画には8億5,000万ドル(約1,183億4,848万円)の公的資金が投入され、スタジアムは2026年シーズンにオープンする予定だ。
『Fidelity Investments(フィデリティ・インベストメンツ)』で24年間、投資家兼ポートフォリオ・マネジャーを務めたロスは、チームの発券業務、ビジネス開発、メディア・コンテンツ部門を監督する。
今回の動きに関連して、ビルズは総合弁護士キャスリン・ディアンジェロに経営管理担当上級副社長の肩書きを加え、財務部門副社長ジョシュ・ジウリコウスキーに財務・経営管理担当上級副社長の肩書きを与えることになったと発表。
また、ビルズはピッツバーグ大学のシニア・アソシエイト・アスレチック・ディレクターであるペニー・セマイアをスタジアム・リレーション担当副社長として採用した。
ペグラは「私たちはこの経営委員会に対して絶大な信頼を寄せている。ジョン、キャスリン、ジョシュの3人とは、長年にわたって高いレベルの信頼関係と強い仕事上の関係を築いてきており、それぞれがこれからの数年間で、私たちの事業運営をうまくリードし続けてくれることを期待している」と述べている。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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