プレーオフで史上まれな不調に陥ったキッカー（K）ブレット・マハーだが、それでも新たな職に就く機会がはばまれることはなかった。

リーグのトランザクションワイヤによれば、デンバー・ブロンコスが現地25日（火）にマハーと契約している。

ブロンコスのロースターにいる他の唯一のキッカーはエリオット・フライで、3つのチームでそれぞれ1試合ずつキックした経験しかない。33歳のマハーと28歳のフライが、ブロンコスのキッカーのポジションを懸けて競うことになりそうだ。

マハーは2020年と2021年にニューオーリンズ・セインツとダラス・カウボーイズで強さを見せ、レギュラーシーズン2シーズン、計25試合でフィールドゴール50回中45回成功（90.0%）、エクストラポイント65回中60回成功（92.3%）という記録を残した。

しかしながら、昨年のカウボーイズのプレーオフですべてが崩壊。カウボーイズが31対14でタンパベイ・バッカニアーズに勝利したワイルドカード戦で、マハーはエクストラポイント5回中4回をミスするという、まれに見る不調に苦しんだ。昨シーズンのポストシーズン2試合で3回のフィールドゴールにはすべて成功したものの、サンフランシスコ・49ersに敗れたディビジョナルラウンドでも、エクストラポイントの失敗は続いていた。

キャリアを通じて、マハーはレギュラーシーズン54試合でフィールドゴール116回中94回成功（81.0％）、エクストラポイントキック134回中128回成功（95.5％）をマーク。60ヤード以上のフィールドゴールは4回成功させており、カウボーイズに所属していた2019年にイーグルス戦で決めた63ヤードのゴールはチーム最長記録となっている。

【A】