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DEボサのキャンプ不在は“気に入らない”と49ersのリンチGM

2023年08月01日(火) 12:43


サンフランシスコ・49ersのニック・ボサ【AP Photo/Roger Steinman】


8月が始まる。しかし、ニック・ボサはまだサンフランシスコ・49ersのキャンプに加わっていない。

理由はシンプルだ。ボサは自分にふさわしい契約延長が成立するのを待っている。昨年にAP通信ディフェンス部門最優秀選手賞に選ばれたボサには、大型契約の締結が長い間期待されてきた。だが、彼の代理人と49ersはまだ契約の条項に同意していない。

ボサが合流するまで、49ersの首脳陣はその状況について質問を受け続けるだろう。現地31日(月)、こういった質問を受けたジェネラルマネジャー(GM)のジョン・リンチは、キャンプ開始時よりやや率直な回答を返している。

『AP通信』によれば、リンチGMは「われわれのベストプレーヤーの1人がここにいないことは気に入らない」と話し、こう続けたという。

「選手たちを擁するこのグループを誇りに思っているし、われわれにはいい実績がある。しかし、それについても理解しているし、自分たちが忍耐を見せなければならないことも分かっている。最終的に、これがうまくいくこともね。そのことにとても自信を持っていて、われわれは緊急性と忍耐をうまく組み合わせる必要があるだけだ」

契約延長はリンチGMとカイル・シャナハンヘッドコーチ(HC)時代には問題になってこなかった。チームは価値ある選手と契約を締結するか、優秀ながらも他と比較した価値やロースター計画上から大型契約を結べない選手については、手放して他で大金を獲得するチャンスを与えている。

そこにドラマの生まれる余地はなかった。しかし、1日経つごとに、契約に関する話題が次第に大きくなっている。

本人が言うように、リンチGMはチームのトッププレーヤーの1人がキャンプにいない状況を好まない。どのGMやコーチでも、それは同じだろう。

1日不在であるごとに、サンフランシスコにはボサに罰金を科す力がある。しかし、リンチHCが月曜日に認めた通り“それが彼をここに連れてくることはない”。そうではなく、49ersは契約締結に力を注いでいる。

不在期間が長くなることで、ボサの2023年シーズンに向けた準備に影響が出るかに疑問が持たれても無理はない。ボサはこれまでのキャリアで大ケガを負ったことがあり、2020年シーズンの第2週にはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂。復帰してから輝かしい活躍を見せているものの(2021年と2022年で合わせてサック34回)、未来の保証が得られるかは重要だ。

ボサがいつ合流するかについて、リンチGMは「何が正しい期間なのかはわからないし、それについては内部で話し合ってきた。しかし、最もハイレベルなプレーができるようにすることだけではなく、健康状態を保って、刺激を受け、準備を整えて置くことも重要だと思う」と述べている。

ボサがケガのない状態を保てる限り、タイミングは長期的に見れば大きな問題ではない。しかし、すでに7月も終わるという状況で、この契約については完了するまで話題に上ることだろう。

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