ペイカットが「正しいと感じた」とジェッツQBロジャース
2023年08月02日(水) 10:40大幅なペイカットを受け入れるというクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースの決断は、多くの驚きをもって迎えられた。より重要なのは、この動きによってロジャースの新チームへのコミットメントが示されたことだ。
ペイカットについて現地1日(火)にコメントしたロジャースは、NFLロースターの財務構造について簡単に触れつつ、ジェッツで勝利するチャンスを広げるためにかなりのペイカットを受け入れた決断について説明した。
「それほどの手順はなかった。今年は100万ドルくらいで、来年は1億ドルとかそんな感じで、それではうまくいかないのは明らかだった。キャップには2種類ある。基本的なキャップナンバーであるサラリーキャップと、現金。俺たちの一部には、キャッシュの部分で余裕をもたせるために対処した人たちがいる。この場合は契約を分割することができるから、キャップナンバーは明らかにすごく低い。でも、自分の報酬に関しては素晴らしいと感じているよ」とロジャースは話している。
「行ったり来たりするような、本格的な交渉というわけじゃなかった。こちらが50で始めて、彼らが20で、どこかで折り合いをつける、みたいなね。簡単な話し合いで、ほとんどは俺とジョー(ダグラス/ジェネラルマネジャー)でチームの状況について話している感じで、今や今後にどんなチャンスがあるかとか、お互いがどんなものに満足しているかとかを話していた。どこかにストレスがあったわけじゃない。唯一強調されたのは、ミスター・ジョンソンは何らかの成果を求めているということだったけど、俺たちがそこにストレスを感じていたわけではまったくない。書面上では2日かかったけど、大きな取引ってわけじゃなかったんだよ」
キャリアを通じて、快適に感じるだけの報酬を十分に得ているロジャースにとっては、大きな取引ではなかった。だが、NFL界にとっては、特にロジャースがグリーンベイ・パッカーズとの最後の数年間に向けて最大の補償を引き出すためにホールドアウトをしていただけに、注目すべきことだった。
その流れとは反し、ロジャースはチームファーストのクオーターバックになった。周囲の風景が変われば、驚くべきことも起こるようだ。
「それをするのが正しいと感じた」とロジャースは説明している。
「俺は良い報酬を受けている。だから、自分が受け取っているものについては問題ない。フリーエージェンシーの前に契約を結んだことは何度もあるし、自分がマーケットのトップにいるのは分かっていて、追い抜かれたことも何度かある。フリーエージェントになることはなかった。パッカーズは何度かマーケットでトップクラスの契約をして、その契約の途中で抜かれたことは何度もあるから、当時の補償については満足していた。そこにいた間で、キャップを助けるために何かをやったことは何度かある」
「俺にとっては、全員にとってウイン・ウイン・ウインなんだ。俺にとっては、大金をもらえるというウイン。彼らにとっては、キャップナンバーを低くして、いくらかのキャッシュを先送りにできるというウイン。他の人たちにとっては、何らかの補強をして、契約できるというウイン。俺にはなんの不満もない。何も失っていないからね」
ジェッツへの期待は高い。注目に値しないと判断されるまで、NFLで最も強い光が当たり続けるだろう。ロジャースの加入によって舞台の中央に立たされることになったジェッツは、観客からの注目を受けている。
お金だけの問題ではなく、これはジェッツにとって進むべき正しい方向への一歩だった。ロジャースとその仲間たちが、然るべきパフォーマンスを発揮できるかに注目だ
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