チーフスQBマホームズ、DLジョーンズのホールドアウトには関知せず
2023年08月03日(木) 17:07クオーターバック(QB)パトリック・マホームズは、誰よりもディフェンシブラインマン(DL)クリス・ジョーンズがカンザスシティ・チーフスに戻ってくることを望んでいる。
しかし、チーフスのQBであるマホームズは、ジョーンズが現在契約を巡ってホールドアウトしていることは、あくまで彼自身の問題だと明確にしている。
現地2日(水)、マホームズは「クリスと話をするんだけど、必ずしも契約のことについてじゃない」とチームの公式な発表を通じて話し、こう続けた。「俺はすべてのことについてそうだよ、契約については絶対に話さない。俺はただフットボールについて、彼(クリス)がどうしているかについて話すだけだ。彼はトレーニングをしていて、体調を整えている。それらすべては自分で解決するだろうし、俺ができることは、ただ支えてあげること、チームメイトでいることだけだ」
ジョーンズが体調を整えていて、チーフスに戻ったらすぐに出場できる状態であることは良いニュースだが、契約交渉の進展に関するニュースは全くない。
チーフスがNFLのトップチームの仲間入りを果たして以降、オフェンスがスポットライトを浴びている一方で、ジョーンズはプレーオフの激闘で度々大活躍し、過小評価されているディフェンスをリードしてきた。
マホームズがチーフスをNFLの世界の頂点に押し上げたことで称賛と感謝を受けているのは当然のことだが、クオーターバックの台頭とトップディフェンシブラインマンの一人としてのジョーンズの台頭は並行している。
ジョーンズは、マホームズが1巡目で選ばれる1年前の2016年に2巡目でチーフスに加入した。両者は2018年にブレイクし、ジョーンズはサック15.5回を記録し、マホームズは5,097パスヤード、タッチダウン50回をあげるという驚異的なMVPのシーズンを通して現在のマホームズになった。それ以来、この2人はチーフスが3度のスーパーボウルに進出し、2度のロンバルディ・トロフィーを獲得するための立役者となっている。
したがって、マホームズは自分が直接関与しないにしても、95番(ジョーンズ)が練習場に戻ることを切望している。
「彼(ジョーンズ)はこの組織にとってずっと中心的な存在の1人だった」とマホームズは述べた。「だからできるだけ早くキャンプに戻ってくることを願っている」
ジョーンズは、参加必須のミニキャンプから姿を見せておらず、7月22日(土)に始まったチーフスのトレーニングキャンプ初日以降も不在のままだ。
4回のプロボウルに選ばれたDLジョーンズは、現在の4年8,000万ドル(約114億8,508万円)の契約の最終年度を前に、契約延長を望んでいる。
タックル44回とキャリアハイに並ぶサック数を記録したキャリア最高の年を終えたジョーンズには基本給として1,950万ドル(約27億9,977万円)が支払われる予定。彼の契約には、もはや保証金は残っていない。
契約の平均年俸が2,000万ドル(約28億7,125万円)のジョーンズはクイネン・ウィリアムス、デクスター・ローレンス、ダロン・ペインといった内側のDLの中で9位に位置している。これらの選手はすべて、オフシーズンに契約延長を結び、2,000万ドルクラブに入った。彼ら全員が、平均年俸3,160万ドル(約45億1,964万円)を稼いでいるロサンゼルス・ラムズのアーロン・ドナルドを追いかけている。ドナルドは2位のウィリアムスよりも600万ドル以上を稼いでいる。ジョーンズはドナルドと同じ給与クラスに進出することを考えているのだろう。
現在、マホームズとチームは、ジョーンズがミズーリ州セントジョセフのトレーニングキャンプに戻ることを望んでいるが、8月が始まるとともに、ジョーンズの復帰とそれに伴う新たな契約の待ち時間が続いている。
【KO】