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がんを克服して復帰したテキサンズWRメッチー三世、「110パーセントの気分」

2023年08月04日(金) 10:54


ヒューストン・テキサンズのジョン・メッチー三世【Aaron M. Sprecher via AP】


ヒューストン・テキサンズのワイドレシーバー(WR)ジョン・メッチー三世は昨年、大学最後の試合で断裂したACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の回復に加え、白血病とも闘いながらルーキーシーズンのすべてを欠場した。

2023年シーズンを前に、元2巡目指名選手のメッチー三世は万全の健康状態だと語っている。

「110パーセントの気分だ」とメッチー三世は現地3日(木)に話している。「大学の時よりも良くなっているし、がんと診断される前よりも良くなっている。間違いなく110パーセントの状態だ」

この1年、メッチー三世にとって「問題なし」がキーワードだった。ACLの断裂も、このオフシーズンの序盤に負ったハムストリングスのケガも問題なく、がんとの闘病を終えてトレーニングキャンプに参加しても問題なし。

木曜日に練習への参加が許可された時の心境を聞かれたメッチー三世は、「感謝の気持ちしかない」と答えている。「フィールドに出て、何も心配することなく大好きなゲームを再開できたことに本当に感謝している」

アラバマ大学のスター選手だったメッチー三世は正確なルートランニングとキャッチ後のヤード数を強みとした。2021年には96回のキャッチ、1,142ヤード、8得点を挙げるなど、クリムゾンタイドの一員として最後の2年間で2,058ヤードとタッチダウン14回を記録している。

そこからACLを断裂し、がんと診断され、ハムストリングを痛めた。

「この1年は波乱万丈だった」とメッチー三世は振り返る。「山あり谷ありだったけど、フィールドに戻れて最高の気分だ。長い道のりだったけど、戻れたことはすごく幸せで、そのことには毎日感謝している」

23歳のメッチー三世は記者たちに自身の苦悩について率直に語り、二度とフットボールをプレーできないかもしれないと考えたこともあったと認めた。

フットボールができないかもしれないと思ったことはあるかと聞かれたメッチー三世は、「それに対してはノーとは言えない」と答え、こう続けた。

「最初の頃はどうなるか分からないから、確かに不安だった。未来に何が待ち受けているか分からない。もちろん、それを乗り越えてフットボールができることを願っていたけど、最初の段階ではそう思えない時もあった。でも、俺は強い信念を持っていた。あの時も強い信念を持っていたし、今も強い信念を持っている」

NFLでの初シーズンを迎えるメッチー三世は、トレーニングキャンプの初期段階においては今のところ順調のようだ。

ヘッドコーチ(HC)のデミコ・ライアンズは木曜日にこう述べている。「ジョン・メッチーの姿勢は変わっていない。これまでと同じだ。一貫性があり、前向きだ。努力家で、練習には全力で取り組んでいる。自主的に練習している姿も見られ、自分の技術を磨こうとしている。だから、彼のメンタリティーと仕事に対する姿勢にはワクワクさせられるし、見ていて気持ちがいい」

メッチー三世は1年8カ月近く試合に出ていなく、ワイルドカードのような状態だ。ニコ・コリンズ、ベテランのロバート・ウッズ、ノア・ブラウン、3巡目指名のタンク・デル、6巡指名のザビエル・ハッチンソンといったレシーブ陣の中で、メッチー三世は2023年に重要な役割を担う可能性がある。

「最も過酷な戦いに打ち勝ってこうして今も生きていて、自分らしくいられることで、何にもとらわれずに自分自身や自分にできること、そして自分という存在に自信を持つことができる」とメッチー三世は言う。「もちろん、これからプレーを覚えたり、チームと馴染んだり、やるべきことはたくさんあるけど、自分自身や自分のプレーに関しては何も心配していない」

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