トム・ブレイディが英バーミンガム・シティFCの少数株主としてサッカー界に進出
2023年08月04日(金) 11:49NFL界の英雄、トム・ブレイディがイングランド2部リーグのバーミンガム・シティ・フットボール・クラブの少数株主となり、不振に陥っているクラブに勝利のメンタリティーをもたらそうとしている。
ブレイディとバーミンガムが現地3日(木)に発表した内容によれば、7度のスーパーボウル優勝を誇るブレイディは、クラブの持ち株会社である米国の『Knighthead Capital Management(ナイトヘッド・キャピタル・マネジメント)』とパートナー契約を結び、新しい諮問委員会の会長に就任したという。
クラブが制作した動画の中でブレイディは「もしかしたらみなさんは、“トム、君はイングランドのサッカーの何を知っているんだ?”と思っているかもしれない」と述べている。「確かに、これから学ぶべきことはたくさんある。ただ、僕は勝つということに関してはそれなりに知っている」
バーミンガムによれば、ブレイディは 「クラブのいくつかの機関にわたって、その豊富なリーダシップ経験と専門知識を適用する」という。それには、スポーツ科学部門と協力して健康、栄養、回復プログラムについて助言することも含まれる。
「バーミンガムは長い歴史と情熱を持つ代表的なクラブであり、“Blues(ブルーズ)”の一員となることは僕にとって本当に名誉なことだ」とブレイディはコメントしている。
バーミンガムが最後にプレミアリーグでプレーしたのは2011年。この年、148年の歴史の中で主要な大会で2回しかトロフィーを獲得したことのないクラブは、イングランドのリーグカップで優勝を飾っている。
これでブレイディはイングランドのサッカークラブに投資する多くのアメリカ人スター選手の仲間入りを果たした。
バスケットボール界のスターであるレブロン・ジェームズは2011年にリバプールの株式を一部取得してオーナーの一人となっている。
ブレイディはナイトヘッド・キャピタルと他にもいくつかのベンチャー企業に関わる提携を結んでおり、クラブの新会長トム・ワグナーはブレイディの「直接的な影響力」に期待しているという。
「トム・ブレイディがバーミンガムに加わること自体が彼の意思表示だ。われわれは世界クラスに基準を設けている。トムは株式投資だけでなく、自分の時間と豊富な専門知識も提供してくれる」とワグナーは述べ、さらにこうつけ加えている。
「トムがオーナーの一人になったことで、バーミンガムが栄養、健康、ウェルネスの面で尊敬されるリーダーとなり、サッカー界のあらゆる面で復活することを目標としている」
ブレイディはニューイングランド・ペイトリオッツで6度スーパーボウルを制し、2021年にはタンパベイ・バッカニアーズでも優勝している。
バッカニアーズがプレーオフで敗れた後の2月に現役を引退した。
バーミンガムの新しいオーナーシップのもと、マンチェスター・シティの元チーフ・エグゼクティブであるギャリー・クックが同職に就き、女子チームのテクニカル・ディレクターには元イングランド女子代表監督のホープ・パウエルが採用された。
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