2022年2月の事件を受けてセインツRBアルビン・カマーラに3試合の出場停止処分、コルツCBラモンズも同様
2023年08月05日(土) 08:13『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが報じたところによれば、ニューオーリンズ・セインツのランニングバック(RB)アルビン・カマーラが現地4日(金)に、リーグの個人行動規範に違反したことを理由にNFLから2023年レギュラーシーズン序盤3試合の出場停止処分を科せられたという。
また、インディアナポリス・コルツのコーナーバック(CB)クリス・ラモンズも、当該事件に関わったとして、3試合の出場停止処分を受けたとコルツが発表した。
これらの違反は2022年2月にラスベガスで逮捕された暴行事件に起因しており、カマーラは7月11日に軽罪にあたる治安破壊罪に対する不抗争を申し立てていた。
カマーラには30時間の社会奉仕活動と、未払いの医療費として被害者のダーネル・グリーンさんに10万5,196.17ドル(約1,471万円)の賠償金を支払うことが命じられていたほか、500ドル(約7万円)の罰金も科されている。不抗争の答弁により、カマーラは最高で5年の刑期を科される可能性がある重罪の暴行罪を回避した。
27歳のカマーラはシーズン第4週のタンパベイ・バッカニアーズ戦で復帰可能となる。カマーラが出場できない試合の対戦相手はテネシー・タイタンズ、カロライナ・パンサーズ、グリーンベイ・パッカーズだ。
カマーラは今週、ニューヨークでコミッショナーのロジャー・グッデルと会談し、事件の状況について話し合っていた。
カマーラは金曜日に初めて公の場でこの状況に触れ、グッデルとの会談はうまくいったと明かすと同時に、ラスベガスで起きたことに対して悔恨と反省を表明した。
処分が発表される前に、カマーラは「誰かが傷ついたり、重傷を負ったりするような事態には絶対に関わりたくないと思っている。自分の判断が悪かった。間違いなく、最悪の判断だった。自分が完全に間違っていた。セインツに恥をかかせてしまったし、自分の家族や母親に恥をかかせてしまった。自分自身にもそうだし、この街やこのシールド、そう当然ながらNFLに恥をかかせてしまった」
カマーラは3月2日に当初問われていた暴行を共謀した罪および深刻な身体的危害をもたらす暴行に及んだ罪に対して無罪を主張。
カマーラとラモンズを含む他の3人は、2022年プロボウル週末にラスベガスのナイトクラブの外でグリーンに殴る蹴るの暴行を加えたとして告発された。カマーラは2022年2月6日のプロボウルに出場し、試合後に他の被告とともに逮捕され、今年2月16日に起訴された。
警察の報告書によると、監視カメラの映像はラモンズがグリーンを殴打し、複数人に蹴られたとするグリーンの主張を裏付けていたとされている。
グリーンさんは右目の眼窩(がんか)を骨折したとされており、ルイジアナ州で1,000万ドル(約13億9,436万円)の損害賠償と陪審裁判を求める民事訴訟も起こしていたが、非公開の条件で和解が成立している。
5回のプロボウル選出と2017年の攻撃部門年間最優秀新人賞に輝いた経歴を持つカマーラはNFLキャリア通算5,135ランヤード、8,888スクリメージヤード、タッチダウンは72回を誇る。
カマーラが欠場しても、セインツのランニングバック陣は充実している。昨シーズンに17回のタッチダウンランを決めてNFLトップの成績を収めたジャマール・ウィリアムスがフリーエージェントとして新たに加わっており、ウィリアムスが主役を演じる可能性が高い。セインツはさらに、ドラフト3巡目にケンドレ・ミラーを指名しており、イーノー・ベンジャミンと新人のエリス・メリーウェザーも、より重要な役割を果たすことになるかもしれない。
今回の出場停止処分により、カマーラは6シーズン連続して少なくとも1試合を欠場する。カマーラ不在で挑んだ試合のセインツの戦績は3勝7敗だ。
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