OTペニングの後ろでプレーすることを楽しみにするセインツQBカー
2023年08月07日(月) 10:52ニューオーリンズ・セインツのオフェンシブタックル(OT)トレバー・ペニングは新人時代にターフトゥが原因でレギュラーシーズンゲームを11試合欠場し、キャリアの序盤で出遅れた。今年に入ってからも、リスフラン関節損傷とその後の手術でオフシーズンの活動が妨げられたペニングは、チームのオフシーズンワークアウトのほぼすべてを欠席せざるを得なかった。
しかし、2022年ドラフト全体19位指名を受けたペニングはトレーニングキャンプでアクティブに動いており、長引いていた足のケガが過去のものになりつつあるという兆候を感じているようだ。
チーム公式サイトによると、ペニングは「たぶん、最初の数回の練習はいつも“ちくしょう、調子が良くなるといいな”という感じだった。俺のケガは通常、多くの痛みが伴うと聞いていたけど、それはまったくなかった。ごく普通さ。まったくそれに悩まされていないというのは本当に良い兆候だ」と語ったという。
ペニングがキャンプを通じて健康を維持し、できるだけ多くのレップスに参加することは、ペニング本人にとってもセインツのオフェンシブラインにとってもプラスになるはずだ。
昨季、わずか124回しかオフェンシブスナップに参加していないペニングは未熟な選手だと言える。『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス/PFF)』のランブロッキンググレード(80.2)は有望だったとはいえ、パスブロッキンググレードは38.7と残念な結果に終わった。
しかしながら、トレンチでのプレーの複雑さを知らない人でも、ペニングが新人時代にケガに見舞われて出場機会が制限される前に注目を浴びていたことは、覚えているかもしれない。
昨年の今頃、ペニングはトレーニングキャンプ中の3日間で3件の口論に関与し、3回目の口論では練習から追い出される結果となった。
2023年に彼の持ち味である鋭さがなくなったわけではないが、ペニングは自分のやり方を維持しながらも感情を抑制し続けている。
「俺は前と変わっていないけど、当然、チームメイトの安全を守ってスマートにプレーしなきゃいけない。アグレッシブな一面は持ち続けるつもりだし、それが俺のプレー方法のトレードマークでもある。いつもそうやってプレーしてきたし、オフェンシブラインマンはそうやってプレーすべきだと思っている。俺はただ自分のゲームをプレーするだけだし、気に入ってもらえないなら、それはそれでいい」とペニングは話している。
新たにチームメイトとなったクオーターバック(QB)デレック・カーは、ペニングの情熱に注目している。
ペニングについて「彼はものすごく凶暴だ」と説明したカーは次のように続けた。「彼はフィジカルであることを望み、ランゲームでもパスゲームでも、そういうものすべてにおいて自分の優位性を主張したいと思っている。クールなのは、キャム(キャメロン・ジョーダン、ディフェンシブエンド/DE)が彼のもとへ行って、セット後に何か話したときに、彼が“そうか、分かった。なるほど”と言っていたこと。つまり、彼はアグレッシブであると同時に、選手として学び、成長することを望んでいるんだ。俺は彼にワクワクしている」
「彼は変わっているけど、自分がプロテクトしてもらうときに、フロントの全員が普通の人であってほしいとは思わないものだろ」
キャリア2年目のスタートにおいて、ペニングの特異な面は良い印象を与えているようだ。自身が健康だと感じているペニングは、自分のプレーに制限された熱情をもたらしている。
セインツがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区の覇権を奪い返すことを目指す中、次のステップはカーが調子を維持し続ける一方で、ペニングがそうした状態を保つことだろう。
【RA】