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カウボーイズが苦戦中のKトリスタン・ビスカイノを放出

2023年08月08日(火) 10:22


ダラス・カウボーイズのトリスタン・ビスカイノとブランドン・オーブリー【NFL】

ダラス・カウボーイズが抱えていたキックの苦悩は2023年まで持ち越されている。

キッカー(K)ブレット・マハーがポストシーズンに突然、安定感を失ってから数カ月が経った現在、マハーの後任となった選手も苦戦を強いられている。カウボーイズは現地5日(土)での練習が散々だった――また、フィールドゴールの成功が35回中22回と報告されていることからも分かるように、キャンプを通して全体的に成績が悪かった――ことから、月曜日にKトリスタン・ビスカイノを放出した。これにより、現時点でカウボーイズに残されているキッカーの選択肢はブランドン・オーブリーのみとなっている。

土曜日はオーブリーもあまり良い成果を出していない。ビスカイノがコンバージョン率50%で終えた練習で、オーブリーは7回中2回のフィールドゴールを外していた。しかし、若手キッカーであるオーブリーのポテンシャル――2023年にUSFLのバーミンガム・スタリオンズで15回中14回のフィールドゴールを成功させた――によって、カウボーイズは今のところ彼をキッカーとして起用することに納得しているようだ。

『The Athletic(ジ・アスレチック)』によると、カウボーイズのヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーは月曜日にキッカーの状況について「(ベテランを加える可能性は)常にある。だが、自分たちの若手選手(ブランドン・オーブリー)には期待している」と述べたという。

また、『The Dallas Morning News(ダラス・モーニング・ニュース)』によれば、オーナーのジェリー・ジョーンズは「満足している。これまで見てきたこと、そして彼がここに来た経緯にワクワクしているし、彼は本当に堅実なキャンプを過ごしている。だから、彼とともにシーズンを迎えることにとても満足している」と話したという。

かつて米3部リーグのプロサッカー選手だったオーブリーのフットボールキャリアは、最近始まったばかりだ。2022年USFLドラフトでスタリオンズに入団したオーブリーは、2022年にオールリーグの栄誉に輝き、2023年にはスタリオンズがUSFLのタイトルを獲得するのに貢献。2023年に合計で1回しかキックを外していないオーブリーは、キャンプでNFLの運を試す準備ができているとカウボーイズから判断された。

これまでのところ、オーブリーにとってすべてが順調に進んでいるとは言えないが、カウボーイズは現時点でキックの仕事を1人で任せられるだけの安心感を彼に抱いている。カウボーイズがベテランKロビー・ゴールドに興味を持ったり、特にプレシーズン終盤にかけて実績のある他の選手が入手可能になったりすれば、そうした状況は変わるかもしれない。カウボーイズはオーブリーが落ち着くことを期待しつつ、その分野における適性評価を行なっていくだろう。

【RA】