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FAのRBカリーム・ハント、セインツに続いてコルツを訪問へ

2023年08月09日(水) 09:57


クリーブランド・ブラウンズのカリーム・ハント【AP Photo/Don Wright】

フリーエージェント(FA)のランニングバック(RB)カリーム・ハントがちょうどいいタイミングでにわかに関心を集めている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが伝えたところによると、ハントがニューオーリンズ・セインツへの“素晴らしい”訪問を終えてすぐに、現地9日(水)にインディアナポリス・コルツと面談するために出発したという。

コルツのスターRBジョナサン・テイラーは契約問題を抱えている中で、足首のケガでPUP(故障者)リストに置かれており、ザック・モスは腕を骨折している状態だ。それらの懸念から、コルツは最近になってケンヤン・ドレイクを迎えたが、ハントを加えればRB陣の層が厚くなり、テイラーを欠いてシーズンを迎える場合にチームの助けとなることは間違いない。

今日のNFLにおけるランニングバックの評価に関して、新たに最悪の時期を迎えている2023年オフシーズンに、ハントはあまり多くの注目を集めてこなかった。この5カ月間、ハントは興味を示してくれる多くのチームからオファーを受ける代わりに、例年ならもっと高い評価を得ていたであろう、紛れもなく有能なベテランランニングバックのグループの中にいた。ハントは評価される代わりに声を大にして“自分たちの何が悪いのか”と問わなければならない状況に置かれている。

この2年間、ハントにとって最大の懸念点は健康状態だった。2021年には、シーズン中盤を迎える前にふくらはぎを負傷してシーズンの半分を欠場。負傷後は、当時所属していたクリーブランド・ブラウンズが不本意な形で2021年シーズンを終えるまでに、追加で2試合しか出場できなかった。

ブラウンズはその経験を経てハントから離れたと見られている。ハントは2022年シーズンに全17試合に出場したものの、先発を務めた試合は1つもなかった。また、ハントはキャンプ中とシーズン中に合わせて2回、トレードを要請していたが、ブラウンズはいずれも拒否。2022年シーズン終了後に両者の関係が解消されることだけは保証されていたと言えよう。

ハントの有用性が拡大したことから、一時は彼とブラウンズが関係を改善する可能性が高まっていた。しかしハントは、最近になってランニングバックが負傷したことから確実に自分を起用する可能性があるチームをいくつか訪問している。かつてPFWAの攻撃部門年間最優秀新人賞に輝いたハントがどこにたどり着くかに注目だ。

【RA】