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ジェッツQBロジャースがパンサーズQBヤングに助言、長い旅だから「自分に優しく」

2023年08月10日(木) 13:46


ニューヨーク・ジェッツのアーロン・ロジャースとカロライナ・パンサーズのブライス・ヤング【NFL】

現地9日(水)に行われたニューヨーク・ジェッツとカロライナ・パンサーズの合同練習には、リーグに長く在籍するクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースと、今年のドラフトで全体1位指名を受けたQBブライス・ヤングが参加した。

通算で5万9,055パスヤード、タッチダウン475回を記録し、レギュラーシーズンとプレーオフで合わせて158勝を挙げ、AP通信MVPに4回選出された経歴を持ち、19年目のシーズンを迎えようとしているロジャースには、自由に使いこなせる豊富な知識がある。そして、ロジャースは自分より経験の浅いクオーターバックにその知恵を惜しげもなく伝授している。

ロジャースはヤングに「自分に優しく。長い旅だから」と練習中に伝えたと明かした。「ちょっとしたスナップや練習がうまくいかないと、この世の終わりのように感じてしまう。そんなことはない。長い、長い旅なんだ。自信を持ち続け、その道のりを楽しまないと。毎日、小さなことを楽しまないと。でも、彼は素晴らしい頭脳を持っていると思うし、きっとうまくいくさ」

最近、ロジャースはリーグをまたいで数人の若手QBのメンター役を引き受けている。ロジャースがそうした仕事を引き受けると同時に、彼のバックアップであるザック・ウィルソンのキャリアを活性化させる上でロジャースという指導者的存在が極めて重要であることが証明されるかもしれない。ウィルソンは教訓を得る機会に恵まれており、最近ではプロ・フットボール・ホール・オブ・フェイム・ゲームでロジャースがディープショットをコールしたことを称賛している。そのコールはウィルソンが57ヤードのパスを成功させることにつながった。

ロジャースは以前に所属していたグリーンベイ・パッカーズで彼の後任となっているQBジョーダン・ラブにもメッセージを送り、パッカーズのトレーニングキャンプが始まる際に、ラブに対して自分らしくいるようアドバイスしている。そして、今度はヤングにいくつか物の見方を助言。プロボウルに10回選出されたことのあるロジャースの助言に耳を傾けるのは、3人のクオーターバック全員にとって賢明なことだろう。

殿堂入りが確実となっているキャリアで、あと何年プレーするにせよ、ロジャースは自身の加入によってスーパーボウルの優勝候補になるともてはやされているジェッツで、40歳のシーズンを迎えようとしている。

一方、ロジャースより17歳年下のヤングのキャリアは始まったばかりだ。

ヤングはロジャースとの意見の一致について「アーロン・ロジャースのように、長い間たくさんの成功を収めている人について話すとき、どんなアドバイスをもらっても、俺は間違いなくそれを受け入れ、耳を傾けるつもりだ」と語った。

ヤングは、ブレット・ファーブからロジャース、あるいはロジャースからラブというように、伝説的な選手から仕事を引き継いだわけではない。それでも、2018年以降に一度も勝ち越していないパンサーズを立て直すことへのプレッシャーを抱えている。ヤングは単なる全体1位指名選手としてパンサーズに迎えられたわけではない。超大型トレードで手に入れた指名権で獲得された有望株でもあるのだ。

ハイズマントロフィーを受賞したことのあるアラバマ大学出身のヤングは、スクランブラーというよりも回避能力が高いパサーだと言える。そのヤングはアラバマ大学での3年間でタッチダウン80回を記録し、インターセプトはわずか12回だった。プロの世界でそのような比率は不可能に近いため、今後はロジャースのアドバイス通り、柔軟に対応することが不可欠になるだろう。

しかし、言葉だけではなく、単純に近くでロジャースの仕事ぶりを見ることでも教訓を得たヤングは、次のようにコメントしている。

「明らかに、統率力、コントロール力、すべての行動に対する自信、効率性、意思決定、素早い決断があると言える。どこにボールを投げればいいのかを分かっているし、ポケットでの存在感も間違いなく素晴らしい。だからやっぱり、俺は彼に最大限の敬意を抱いている」

ヤングは木曜日の練習で再びロジャースの仕事を見る機会に恵まれることに興奮していると明かした。今回、合同練習に臨んだジェッツとパンサーズは土曜日に行われるプレシーズン初戦で相まみえ、そこでヤングは初めて先発を務めることになっている。

ヤングのキャリアはまだ始まったばかりだ。ロジャースと過ごした時間から何かを得ることができたならば、彼のキャリアはよりスムーズなものになるだろう。

【RA】