イーグルスとの契約前に電気技師か配管工になることを考えていたLBジャック
2023年08月10日(木) 14:58ほとんどの人はその人生の中で、将来に向けて第二の計画を考えざるを得ない時期を迎えるものだ。
それは、平均的にキャリアがあまり長続きしないプロスポーツの世界ではよくあることだと言えよう。今年3月に1シーズンを過ごしたピッツバーグ・スティーラーズから放出されたとき、ラインバッカー(LB)マイルズ・ジャックはキャリアにおけるその段階に到達したようだ。
期待していたほど早く有望なNFLチームから注目を集めることができなかったジャックは、所属先のないベテラン選手の1人としてオフシーズンを過ごし、これ以上プロとしてフットボールをプレーしない現実を考えざるを得なくなった。『The Athletic(ジ・アスレチック)』のザック・バーマンによると、ジャックは元NFL選手にありがちな、放送業界に入る、あるいは指導者に転身するといった道ではなく、電気技師か配管工になることを考え、専門学校へと進むことを検討していたという。
ジャックがお金を必要としていたわけではあるまい。しかし、何もせずに過ごす将来を受け入れられなかったのだろう。
バーマンによれば、ジャックは「俺は働くのが好き。家でじっとしていられないんだ」と語ったという。「これまで大金を稼ぐことに恵まれてきた。引退して家でじっとしていることもできる。俺は革新的でありたい。ゾンビの襲来でこの世が終わるとしたら、俺は何かを作れるようになりたいんだ」
スポーツ以外のことで役に立つのは、確かに悪い考えではない。しかしジャックは、少なくとも今は専門学校の願書を書く必要がない。ジャックは現地6日(日)に契約した、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のディフェンディングチャンピオンであるフィラデルフィア・イーグルスで、仕事を得ることになる。
フットボールのない人生に直面したことで、ジャックは厳しい現実を思い出したようだ。
「時間は誰のことも待ってくれない」とジャックは話している。
それはジャックにとって、フィラデルフィアにおける新たなモチベーションの源になるかもしれない。
【RA】