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ジェイコブス不在のままレイダースがベテランRBデイミエン・ウィリアムスと契約

2023年08月12日(土) 17:20


カンザスシティ・チーフスのデイミエン・ウィリアムス【AP Photo/Charlie Riedel】

ラスベガス・レイダースはいまだにジョシュ・ジェイコブスとの問題を解決できていない。現地11日(金)、彼らはポジションに保険をかける新たな動きに出た。

チームがベテランランニングバック(RB)デイミエン・ウィリアムスと契約することを彼の代理人がソーシャルメディアを通じて発表。金曜日中にリーグのトランザクションワイヤにより契約の成立が確認された。

「デイミエンは先のトレーニングキャンプでわれわれのワークアウトに参加してもらった1人で、いい状態だった。生産的なキャリアを持ち、良いフットボール選手で、スマートで、タフだ。そのため、本当にそれ以前から彼には関心を持っていたんだ」とレイダースのヘッドコーチ(HC)ジョシュ・マクダニエルズは金曜日に記者団に語り、サンフランシスコ49ersとの日曜日のプレシーズンゲームを前にウィリアムスの加入を認めた。「しかし数がやや少ない中でこれから試合をしなければならない。6日間で2試合あり、本格的な練習も2回ある。そのため、各スポットについてできる限り健康を保てるように気をつけているところだ。それは重要だ」

ウィリアムスのキャリアは伝統的な枠に当てはめられるものではない。1シーズンのキャリアハイは498ヤード(2019年のカンザスシティ・チーフス時代)となっている。だが彼はそのシーズンの最も重要な場面で活躍して評価された。2019年のポストシーズンで合計290ヤードと6回のタッチダウンを決めており、その中には第54回スーパーボウルでのキャリー17回、104ヤードと、チーフスの49ersへの勝利を決めた最後のタッチダウン2つが含まれている。

以来、ウィリアムスは2021年はシカゴ・ベアーズ、2022年はアトランタ・ファルコンズと2つのNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チームに在籍してきた。その2シーズンでキャリーは42回にとどまっているが、31歳にして、ジェイコブスとの契約問題でランニングバックの経験者を求めていたレイダースで仕事を見つけた。

2022年にラン(1,653ヤード)でNFL首位に立ち、自己最多タイのラッシングタッチダウン12回を記録するキャリアイヤーを打ち立てたジェイコブスにレイダースはフランチャイズタグを付けた。昨シーズンのオフェンスをほとんど1人で支えていたのがジェイコブスだったが、オープン市場でランニングバックの価値が下がり続ける中、チームは2023年にタグで彼を縛っておきながら、ジェイコブスと長期契約を結ぶことを拒否した。

ジェイコブスはタグにサインしておらず、オフシーズン中に一度もチームに姿を見せていない。ウィリアムスと契約したということは、チームがジェイコブスとの間にある隔たりを縮められていないということを示唆している。現在ロースターにいるのはザミール・ホワイト、エイミール・アブダラー、ブランドン・ボールデンといった顔ぶれで、そこにウィリアムスが加わることによってレイダースはジェイコブ不在の中、選択肢を1つ増やしたことになる。

これがジェイコブスとの問題解決につながるのかどうかは、まだ分からない。

【M】