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プレシーズンデビューでQBの才能の一端を見せたペイトリオッツのマリク・カニンガム

2023年08月12日(土) 18:43


ニューイングランド・ペイトリオッツのマリク・カニンガム【AP Photo/Michael Dwyer】

マリク・カニンガムのプレシーズンデビューは確かに普通ではなかった。

彼はまずレシーバーとして登場した。しかし最後はセンター下でスナップを受けていた。

ペイトリオッツのドラフト外ルーキーは4回中3回のパスをコンプリートして19ヤードを獲得し、ヒューストン・テキサンズのディフェンス中央を駆け抜けての9ヤードタッチダウンを含めて5回のランで34ヤードを稼いだ。そのランにはカニンガムの身体能力がすべて表れていた。2人のディフェンダーを空振りさせ、もう1人を押しのけるようにしてゴールラインを越えた。

「いい気分だ。タフなプレーヤー、俺はチームプレーヤーだ。だからコーチたちが求めることなら何だってやる。チームのためにやるんだ」とカニンガムは話した。「それを実行した。クオーターバックに入れってコーチに言われて、俺たちにはタッチダウンがまだなかったから、オフェンシブライン、グループ全体に、攻めて得点するぞって言ったんだ。そしてそれをやり遂げた」

彼の多才さは驚きではない。ルイビル大学ではクオーターバックとしてプレーしたが、NFLロースターに入る可能性を高めるために、ペイトリオッツでは2つのポジションでレップスを受けていた。彼の才能がこの夜チーム唯一のタッチダウンをもたらし、プレシーズン最初の試合でリプレーしたくなるハイライトをファンに提供した。

ペイトリオッツにはマック・ジョーンズとベイリー・ザップという若手クオーターバックのストックがあり、どちらも先発でスナップを受けたことがある。選択肢のトップにいるのはジョーンズだろう。彼はこの夜の試合には出場せず、代わりにザップが大部分の仕事を引き受けていた。4年目のベテラン、トレース・マクソーリーもいるため、このままプレシーズンでカニンガムがポテンシャルを感じさせ続けるならロースターの1角を巡って争うことになるかもしれない。

一方でカニンガムはレシーバーとクオーターバックの両方で腕を磨き続ける。ヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックがレシーバーをパサーとして使うのはこれが初めてではない。ケント州立大学時代にクオーターバックだったペイトリオッツの長年のワイドレシーバー(WR)ジュリアン・エデルマンの11年のキャリアで、ベリチックHCは時折パスを投げさせていた。

「難しいかって?」と2つのポジションを兼任することについて聞かれたカニンガムは答えている。「いや。俺はすごくクレバーでスマートだし、コーチたちも説明とか肩慣らしの時間とかうまく対応してくれて、覚えるのを手伝ってくれている。クオーターバックの人たちも、レシーバーの人たちも、みんなすごく助けてくれているんだ。だから感謝している」

53名のロースター入りを果たしたなら、カニンガムは同様の役割を与えられることになるかもしれない。明らかに期待に満ちたスタートだ。

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