ブラウンズ戦で“励みになる”プレーを見せたコマンダースQBハウエル
2023年08月14日(月) 14:43ワシントン・コマンダースはプレシーズンに注目すべきクオーターバック(QB)争いをしている数少ないNFLチームの1つとなっている。
現地11日(金)に行われたクリーブランド・ブラウンズ戦で、コマンダースはベテランQBのジャコビー・ブリセットではなく、サム・ハウエルを先発させた。ハウエルは3回のドライブでパス12回中9回成功、77ヤード、タッチダウン1回、パサーレーティング119.1という全体的に優れた成績を残し、チームを17対15の勝利に導いた。一方のブリセットは4回のドライブでパス10回中6回成功、75ヤード、インターセプト1回、パサーレーティング43.8という記録だった。
試合後、コマンダースのヘッドコーチ(HC)ロン・リベラはハウエルのパフォーマンスに“勇気づけられた”と語っている。
チーム公式記録によると、リベラHCはキャリア2年目のハウエルについて「とても勇気づけられた。いい部分がたくさんあった」と述べたという。「いくつか本当にいいボールを投げていた。彼の意思決定は望み通りのものだったと思う。物事をコントロールしているように見えた。彼がリズムに乗っているところを見られてよかった。やはり、うちの選手たちにとって前向きで良いスタートになった」
OTA(チーム合同練習)が始まる前、リベラHCはハウエルがコマンダースのトップクオーターバックとしてオフシーズンワークアウトを開始すると明言。しかしその後、だからと言ってハウエルが正式なQB1になるわけではないとも話していた。
金曜日に行われた試合でコマンダースが序盤にセーフティを許した後、ハウエルは第2クオーターの始まりに10プレーのドライブを演出。最後にはワイドレシーバー(WR)ジャハン・ドットソンにパスを投げ、それを受けたドットソンが2人のディフェンダーを回避して26ヤードのタッチダウンにつなげている。
ハウエルが出番を終えた後、かつてブラウンズでプレーしていたブリセットが慣れ親しんだテリトリーに戻った。ブリセットは最初のドライブでラッシュ、ショートパス、WRバイロン・プリングルへの32ヤードのディープパスなど、あらゆるプレーを少しずつ披露。ブリセットは12ヤードのタッチダウンランでそのドライブを締めくくっている。
ブリセットは自分が決めたタッチダウンについて「いい気分だった」と振り返った。「俺たちはあのドライブで、たくさんいいことができたと思う。試合に臨むにあたって、自分たちのプランにはとても満足していた。みんながいい仕事をしていた」
第2クオーター残り17秒の時点で、ブリセットはプリングルに向けてディープボールを放ち、見せ場を作ろうとした。しかし、ボールは届かず、セーフティ(S)ロニー・ヒックマンにインターセプトされている。ブリセットは第3クオーターにおける最後のシリーズで2回のパスを成功させ、それはキッカー(K)ジョーイ・スライのフィールドゴールにつながった。
プレシーズンゲームから得られる教訓について、ブリセットは「ハドルの出入りだ」と答えている。「別のディフェンスと対決すること。一貫して目を向けるべきところとか、そういうのを見極めようとすること。それがプレシーズンでの最大のポイントだと思う」
1試合を終えたコマンダースには、QB争いを評価するためのプレシーズンゲームがあと2試合残っている。次回、コマンダースは8月21日(月)にボルティモア・レイブンズを迎え撃つ予定だ。
【RA】